Angular 11 Inlining of fonts failedの解決方法【2025年最新版】
エラーの概要・症状
Angular 11を使用している際に「Inlining of fonts failed」というエラーメッセージが表示されることがあります。このエラーは、フォントのインライン化に失敗したことを示しており、アプリケーションのビルドやデプロイ時に発生することが一般的です。特に、プロダクションビルドを行った際に発生することが多く、ユーザーエクスペリエンスに影響を与える可能性があります。
エラーが表示されると、アプリケーションのスタイルが崩れたり、フォントが正しく表示されなかったりすることがあります。これにより、ユーザーはアプリケーションの見た目が不完全であると感じ、信頼性が低下する恐れがあります。また、デプロイ作業が滞ることもあり、開発者にとっては非常にストレスフルな状況となります。
このエラーが発生する原因
「Inlining of fonts failed」エラーは、主に以下のような原因で発生します。
-
angular.jsonの設定ミス: Angularのビルド設定ファイルである
angular.jsonにおいて、フォントの最適化が無効になっている場合、インライン化に失敗することがあります。特にプロダクションビルドでの設定が影響します。 - プロキシ設定の不備: 企業ネットワークやVPNを使用している場合、適切なプロキシ設定が行われていないと、外部フォントの取得が失敗し、インライン化に失敗することがあります。
- VPN接続の影響: 一部のユーザーは、企業のVPNに接続している場合にこのエラーが発生することがあります。VPNによる通信制限や設定が影響することが考えられます。
これらの原因を理解することで、エラー解決に向けた適切なアプローチを見つけることができます。
解決方法1(最も効果的)
手順1-1: angular.jsonの設定変更
- プロジェクトのルートディレクトリにある
angular.jsonファイルを開きます。 projectsセクション内の対象プロジェクトを見つけます。architect→build→configurations→productionの順に進みます。optimizationセクションを探し、以下のようにfontsをfalseに設定します。
json
"production": {
...
"optimization": {
"scripts": true,
"styles": true,
"fonts": false
},
...
}- ファイルを保存し、ビルドを再実行します。
手順1-2: ビルドの実行
コマンドラインで以下のコマンドを実行して、アプリケーションをビルドします。
ng build --prod
これにより、設定変更が反映されたプロダクションビルドが作成されます。
注意点とトラブルシューティング
angular.jsonの変更後、必ずビルドを行って設定が正しく反映されているか確認してください。- 変更を元に戻す場合は、設定を
trueに戻し、再度ビルドを実行してください。
解決方法2(代替手段)
この方法では、プロキシ設定を行うことでエラーを回避します。特に企業のネットワーク環境で作業している場合に有効です。
- コマンドラインで以下のコマンドを実行して、プロキシを設定します。
bash
SET HTTPS_PROXY=http://<server-name>:<server-port>
<server-name>と<server-port>は、使用しているプロキシの情報に置き換えます。 - その後、再度ビルドを実行します。
bash
ng build --prod
この設定により、フォントの取得がプロキシを通じて行われるため、インライン化の失敗を回避できる場合があります。
解決方法3(上級者向け)
より技術的なアプローチとして、コマンドラインを使用してAngularの設定を変更する方法があります。特に、VPNを使用している場合は、VPNから一時的に切断することも選択肢の一つです。
- VPNを一時的に切断し、アプリケーションのビルドを試みます。
bash
ng build --prod - VPNを再接続する前に、ビルドが成功したか確認します。
この方法は、VPNの設定や接続状況によって異なるため、自己責任で行ってください。
エラーの予防方法
このエラーを未然に防ぐためには、以下のような対策が有効です。
– angular.jsonの定期的な確認: プロジェクトのビルド設定が適切かどうか、定期的に確認しましょう。特に、プロダクションビルドの設定は重要です。
– ネットワーク環境の確認: 企業ネットワークやVPNを使用する場合、事前に設定を確認し、必要に応じてプロキシを設定しましょう。
– 定期的なメンテナンス: Angularや関連パッケージの更新を定期的に行い、最新の状態を保つことで、エラーの発生を抑制できます。
関連するエラーと対処法
このエラーに関連する他のエラーとして、以下のようなものがあります。
– 404エラー: フォントファイルが見つからない場合に発生します。この場合、フォントファイルのパスを確認し、設定を見直す必要があります。
– CORSエラー: フォントの取得時にCORSポリシーによってブロックされることがあります。この場合は、サーバー側でCORS設定を見直す必要があります。
まとめ
「Inlining of fonts failed」エラーは、Angular 11を使用する際に発生することがあり、設定ミスやネットワーク環境が原因です。angular.jsonの設定変更やプロキシの設定を行うことで、解決することができます。また、未然に防ぐための定期的な確認やメンテナンスも重要です。エラーが発生した際は、焦らずに適切な手順を踏んで対処しましょう。次回のビルド作業がスムーズに進むことを願っています。

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