選挙芸人が斬る!中道「半減」の危機とネット世論の逆転現象

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選挙芸人が斬る!中道「半減」の危機とネット世論の逆転現象

「記日前」か「きじつぜん」か – 選挙芸人・山本日前の視点

「記日前ではないんです」。そう笑いながら語るのは、選挙芸人の山本日前さん。本来の読み方は「きじつぜん」なのに、なぜ芸名を「ひまえ」にしたのか?

「だって、ライブのMCの方とか、絶対『いちじつぜん』って読めないじゃないですか」

誰も読めない芸名を毎回修正するのが面倒だから、あえて「ひまえ」に。ただし、たった1人だけ正しく「きじつぜん」と読んだ芸人がいました。令和ロマンの煙さんです。「高学歴すぎる!」と山本さんも笑います。

この山本日前さん、選挙に異常に詳しい芸人として知られています。高松のソーシャルアクション番組に登場し、2月8日の衆議院選挙を前に、選挙情勢を鋭く分析しました。

与党320議席?中道は半減の厳しい予測

「与党で320。2/3を超える議席で今見てます」

山本さんの予測は、野党支持者には衝撃的なものでした。朝日新聞の情勢に近い数字を予想しているといいます。

通常の選挙なら、無党派層が野党に流れて後半に伸びてくるはずなのに、今回は違う。「今回は無党派を自民党が取っちゃってる」。追い込まれるはずの自民党が、むしろ無党派を取り込んで伸びてくる異常事態が起きています。

そして中道についても厳しい見方。「半減っていう感じですか?」と問われ、「そうですね」と即答。

もともと公明党が1局2万票あると言われていて、その票が中道に流れれば立憲の個人票に2万票達して、自民2万票マイナスになれば逆転が起きる。序盤はそう見られていたのに、現実は違いました。

「想像以上に無党派が逃げている。自民党のベースが上がって、立憲民主党のベースが下がっている。そこに2万足しても全然戦えない」

公明票の威力と立憲の戸惑い

興味深いのは、公明党主催の演説会の様子です。

「公明党主催の時は、300~400人ぐらいいた。石しさんの握手会に2300人並んでる」。石しさんが「ラブ&ピース」と言えば、みんなが反応できる。普通の人は知らないフレーズなのに。

これは、公明党のサブチャンネルを見ている支持者が集まっているから。組織の力が明確に見えた瞬間です。

一方、立憲主催で野田さんが来た時は「100人もないぐらい」。その差は歴然としています。

さらに山本さんが面白い観察をしています。立憲民主党の議員が公明党・創価学会の方が多い演説会場で話すと、「めちゃくちゃ反応がいい」「お客さんというか、めちゃくちゃ拍手してくれるし、終わったら囲まれる」。

演説慣れしていない立憲の議員は、この反応に気持ちよくなってしまう。普段は無反応の演説が急にめちゃくちゃ反応いいから、戸惑ってマイクってる。「演説のリズムが乱れてる」と山本さんは鋭く指摘します。

結果として、公明票を取り込むための演説に引っ張られてしまい、本来取り込むべき無党派層へのアプローチがおろそかになる。これが立憲の厳しい状況を生んでいるのです。

ネット世論の完全逆転 – アルゴリズムが作る現実

そして今回の選挙で最も注目すべきは、ネット世論の完全な逆転です。

「前回の自民党に関しては、8割以上ネガティブ動画だらけだったのが、今回に関してそれが逆転している」

前回の参院選で立憲や国民民主を取り上げていたYouTuberや切り抜き職人が、今は高井さんに流れている。「本来数字をかけていた人たちが、より数字の取れる高井さんの方に行っている」。

ネット上の空間を完全に制圧されてしまった野党。本来伸びるはずだった国民民主や参政党も、「思ったより反応が鈍い」状態に。

そしてアルゴリズムの影響力。「応援している動画が流れると、目に触れる機会が増える。基本的にポジティブな反応が流れてくるので、それが世論を形成していく」。

山本さんは「それでいいのかなと思う」と懸念を示します。高井さんの動画が伸びるから高井さんの動画を伸ばして、リベラルは叩いた方が伸びるから叩いて。「せめて思想を持って作ってほしい」。

アルゴリズムに任せていると、これが逆転する可能性もある。「高井を落としてリベラルを上げまくったら伸びた」となれば、またそっちに流れる。「フェアに政策を見たりとか対話するのが結構難しい」。

同じ政治家でも、1年ごとに人気が変わる。前回は叩かれる側だった自民党が、今回は恩恵を受ける側に。「小泉進次郎さんです。今めちゃくちゃポジティブな方になってますよ」。前回の参院選ではあれだけいじられていたのに、「覚醒したみたいな」扱いになっている。

幹部クラスが落選危機 – 逆転現象の衝撃

さらに異常なのは、政権交代が起きていないのに、民主党政権の幹部クラスが落選危機に追いやられていること。

「普通だったら政権持ってる側が、誰か大物が落とされるんじゃないかっていう選挙戦になるのに、今回は逆」

野田さんや海江田さんが厳しい。特に海江田さんは「もう毎日何かしら炎上してる」。切り抜き動画で全部の発言が燃えている。「1日1個は出てるっていう印象」。

山本さんは宮城4区を取材。立憲の海江田さんと自民の森下千里さんの戦い。海江田さんは幹事長として全国を回らなければならず、地元に張り付けない。一方、森下さんは「辻立ちクイーン」として、地元で着実に評価を積み上げてきました。

元グラビアタレントという経歴は、通常なら年配層にマイナスに見られがち。「どうせタレント議員でしょ」という偏見があります。しかし森下さんの場合、「あの人めちゃくちゃ頑張ってる」という評価が地元に定着していました。

そこに「海江田を倒せ」という全国的なムードが加わり、熱量が高まっている。一方、海江田さんを応援している人たちは、当時の震災復興で海江田さんが力のある政治家として働いた記憶を持っています。「うちの地元の代表は何もしてくんなかった」という人もいれば、海江田さんの実績を評価する人もいる。

「このムードは2021年の甘利明さんが負けた時にちょっと似てる」「石原伸晃さんとか、この人を倒せムードになると、それを乗り切るのは結構大変」。

中道の致命的な問題 – 名前と顔

そして中道の問題として、山本さんが指摘するのは「名前」です。

「正直、名前っすね。元もこもないんですけど」

右と左の中道という意味じゃない。元々公明党の「人間主義」から来ている。しかし「人間主義を説明する時に、じゃあ創価学会の教えなんですか?みたいな感じになっちゃって、その説明がまずめんどくさい」。

結果として、公明票を乗っけるという意味では名前がプラスになるかもしれないけど、無党派層を考えた時には「相当離れてるんじゃないか」。

実際、山本さんが期日前投票に行った時、投票記載所に「中道改革連合」という6文字が真ん中に書いてあって、その隣が「現日本維新連合」。「なんか新しくできた政党の一種みたいな感じになっていて、元々強い野党っていう感じが正直しない」。

「名前も覚えられてないと、じゃあ立憲民主って書いてる、国民の方に流れんじゃない?」

さらに、「公明党も新党ができたこと知らない人も結構多そう」。普段選挙に関心がない若い人に聞くと、「え、新しい政党できたんですか?」という反応。「中道改革連合っていうやつある?これ何?」「公明党なくなったの?」というコメントまで。

「最悪で、改革連合とかいろいろあったりするんで」。宗教アレルギーと労働組合アレルギーの両方がちょっと混ざっちゃった感じもある、と山本さんは分析します。

トップの顔と新しさの欠如

さらに厳しい指摘が続きます。

「リベラル層を取りに行くのに、一番のおじさんみたいな、この野田さんと斎藤哲夫さんっていうトップが来ると、じゃあ高井さん、そして連立候補として吉村さんってなると、そりゃもう変わってきますよねっていう」

他の党首と並ぶと、野田さんたちが「若く見える」という皮肉な状況。

「政党トップってやっぱ人気ある人じゃないとダメだと思うんですよね。勝つためには」。議席を減らしてた人たちが一緒になって共同代表になると、「それで期待みたいなのを生むのは結構難しい」。

特に女性票の問題。本来、組織を持っていないから投票日当日に連れてきて、女性票が乗ったところでブーストがかかる。都民ファーストが最後に女性票で元の情勢より大きく上がった現象。

「それを起こせるのは高井さんですよ。自民党で。女性のところなんで」

本来、立憲が先に女性のトップを作らないといけない状況だったのに、できていない。石川香さんや吉田晴美さんという候補もいるけれど、吉田さんも今回は接戦で厳しい状況。

「もう女性っていうところに関しても自民が取ってるんで、じゃあそこで仮に女性トップにしたとしても、そこでの強みっていうのはそんなにできづらい」

イメージの刷新はできるかもしれないけど、「本来は一番最初にやるべきだった」のです。

起死回生の逆転策?代表交代劇の可能性

そこで高松さんが投げかけた大胆な提案。「今から代表変えたらどうですかね?」

山本さんの目が輝きます。「これはめちゃくちゃ面白いです!」

「だってニュースジャックはできる。『ちょっとすいませんでした。もう結果残せませんでした』って」。数日前に「次の人に託します」と言って代表交代を発表する。

「これはめちゃくちゃ面白いです。だって新しいになって、もうそのニュースで1日使われるんで」。他の人の入ってこない。賛否両論あると思うけど、「このまま負けるよりかは、次の人で行きますみたいな」。

実際には難しいでしょうが、選挙戦術としては確かに注目を集められる一手かもしれません。

中道の観点から考える – ネット世論と民主主義

この対談から見えてくるのは、現代の選挙におけるネット世論の圧倒的な影響力です。

アルゴリズムが世論を形成する時代。数字が取れるコンテンツが優先的に拡散され、それがさらに世論を強化していく循環。

これは右も左も関係ありません。前回は自民党が叩かれ、今回は野党が叩かれる。同じ政治家でも、ネットの風向き次第で評価が180度変わる。

山本さんが懸念するように、「せめて思想を持って作ってほしい」。アルゴリズムに任せるのではなく、フェアに政策を見て、対話する環境が必要ではないでしょうか。

中道の苦戦についても、政策の良し悪しではなく、名前の分かりづらさ、トップの新鮮さの欠如、ネット上での存在感の薄さが致命的だという分析は、現代政治のリアルを物語っています。

「公明票300~400人」vs「立憲主催100人以下」という現場の肌感覚。グータッチの時に手紙を渡される切実な声。公明主催の会場での拍手と立憲議員の戸惑い。こうした生々しい描写は、データだけでは見えない選挙の実相を教えてくれます。

選挙は政策だけでなく、イメージ、ムード、ネット世論、組織力、候補者の魅力など、様々な要素が複雑に絡み合って決まります。

どの政党を支持するにせよ、私たち有権者は、ネット上で流れてくる情報だけでなく、政策をしっかり見て、自分の頭で考える必要があります。アルゴリズムに世論を作らせるのではなく、多様な意見に触れ、バランスよく判断していくことが、民主主義を守る第一歩なのかもしれません。

参考URL

  • 元動画: https://youtu.be/-uy5iQDKcrg

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