【2026年2月版】JELOSからROCKNIXへ:レトロゲーム携帯機カスタムファームウェアの進化と最新情報
レトロゲーム携帯機のカスタムファームウェア界隈に大きな変革が起きています。長年愛されてきたJELOS(Just Enough Linux Operating System)が正式に引退し、後継プロジェクトのROCKNIXが活発な開発を続けています。PS3エミュレーションの対応やAnbernic XX系デバイスのサポートなど、2026年も進化が止まりません。本記事では、JELOS引退の背景からROCKNIXの最新機能まで、レトロゲーミング愛好家が知るべき最新情報を徹底解説します。
JELOSの引退とROCKNIXの誕生
Retro Game Corpsが報じたとおり、JELOSカスタムファームウェアは正式に引退しました。
“The JELOS custom firmware has been officially retired, former team members are now moving to a new project called ROCKNIX (Rockchip + Linux).”
(JELOSカスタムファームウェアは正式に引退し、元チームメンバーは新プロジェクトROCKNIX(Rockchip + Linux)に移行した。)
JELOSは携帯ゲーミングデバイス向けのイミュータブルLinuxディストリビューションとして、エンスージアストの小規模コミュニティによって開発されていました。Emulation Stationフロントエンドを使用し、古いシステムにはRetroArchコア、N64やDreamcast、PSPなどの新しいシステムにはスタンドアロンコアを組み合わせるアプローチを取っていました。
JELOSのソースコードは引き続き利用可能ですが、バイナリの提供は終了しています。このため、JELOSユーザーはROCKNIXへの移行が推奨されています。
ROCKNIXの最新動向(2026年2月)
ROCKNIX公式Wikiは、JELOSの精神を受け継ぎながらも、より広範なデバイスサポートと新機能を追加し続けています。
最新ナイトリービルド
2026年2月6日時点の最新ナイトリービルド(nightly-20260206)が利用可能で、H700、RK3326、RK3399、RK3566など複数のチップセットアーキテクチャ向けにビルドが提供されています。
PS3エミュレーション(RPCS3)の対応
ROCKNIXの最も注目すべき最新アップデートの一つが、RPCS3のサポート追加です。これにより、Retroid Pocket 5などの高性能携帯機でPS3ゲームのエミュレーションが可能になりました。全てのPS3タイトルが完全に動作するわけではありませんが、多くの人気タイトルがプレイ可能な状態にあります。
Anbernic XXシリーズのサポート
Anbernicの最新デバイスラインであるXXシリーズへのサポートも追加されました。これらのデバイスは高性能なSoCを搭載しており、より高いエミュレーション品質を実現しています。
ROCKNIXの主要機能
ROCKNIXは以下の機能を提供しています。
クロスデバイスネットワークプレイとして、ローカルおよびリモートネットワークを介した統合的なマルチプレイヤー体験を提供します。同じネットワーク上の複数のROCKNIXデバイス間でシームレスな対戦プレイが可能です。
インゲームタッチサポートとして、対応デバイスではタッチスクリーンをゲーム操作に活用できます。DSやPSPなどのタッチ入力を必要とするエミュレータで特に有用です。
バッテリーライフ管理として、バッテリー寿命とパフォーマンスの細かな制御が可能です。ゲームの要求に応じてCPUクロックやGPU設定を調整し、プレイ時間を最大化できます。
Bluetoothオーディオ・コントローラー対応として、Bluetoothイヤホンやコントローラーの接続をサポートし、外部機器との柔軟な連携を実現しています。
HDMI出力として、テレビやモニターへのHDMI接続に対応し、携帯機を据え置き機のように使用することも可能です。
他のカスタムファームウェアとの比較
JELOS/ROCKNIX以外にも、アクティブなカスタムファームウェアプロジェクトが存在します。
ArkOSは、Anbernic RG353系デバイスを中心にサポートする軽量ファームウェアです。シンプルな設定と安定した動作が特徴で、初心者にも使いやすいです。
AmberELECは、Anbernicデバイス向けに最適化されたファームウェアで、美しいUIと豊富なテーマが特徴です。
GarlicOSは、Anbernic RG35XXシリーズ向けの超軽量ファームウェアで、起動の速さとシンプルさで人気を集めています。
ROCKNIXはこれらと比較して、対応デバイスの幅広さ、新しいエミュレータの積極的な追加、コミュニティの活発さで優位に立っています。
実践手順:ROCKNIXのインストールとセットアップ
ROCKNIXを携帯ゲーム機にインストールする手順を解説します。
ステップ1:対応デバイスの確認として、ROCKNIX公式Wikiのデバイスリストで、お持ちのデバイスが対応しているか確認します。Anbernic、PowKiddy、Retroidなど幅広いメーカーのデバイスに対応しています。
ステップ2:イメージのダウンロードとして、GitHubのリリースページからデバイスに適したイメージファイルをダウンロードします。安定版リリースが推奨されますが、最新機能を試したい場合はナイトリービルドも選択できます。
ステップ3:microSDカードへの書き込みとして、Balena EtcherやRufusなどのツールを使用して、ダウンロードしたイメージをmicroSDカード(32GB以上推奨)に書き込みます。
ステップ4:初回起動と初期設定として、microSDカードをデバイスに挿入して起動します。初回起動時にはファイルシステムの拡張が自動的に行われます。Wi-Fi設定、タイムゾーン設定、言語設定などを行います。
ステップ5:ROMとBIOSの配置として、PCからネットワーク経由(SMB/SFTP)またはmicroSDカードの直接編集で、ゲームROMファイルとBIOSファイルを適切なディレクトリに配置します。
よくある質問(FAQ)
Q: JELOSからROCKNIXへの移行は簡単ですか?
クリーンインストールが推奨されています。ROCKNIXの新しいイメージをmicroSDカードに書き込み、ROMファイルを再配置する方法が最も安定しています。セーブデータは事前にバックアップしてから移行してください。
Q: どのデバイスがおすすめですか?
2026年2月現在、コストパフォーマンスではAnbernic RG556が人気です。高性能を求める場合はRetroid Pocket 5がPS3エミュレーションにも対応しています。エントリーモデルとしてはAnbernic RG35XX Plusが手頃です。
Q: ROCKNIXは日本語に対応していますか?
UIの日本語表示に対応しています。設定メニューから言語を日本語に変更できます。ただし、一部のメニュー項目は英語のままの場合があります。
Q: 有料ROMの取得方法は?
ROCKNIXはエミュレーションソフトウェアを提供するのみで、ゲームROMは含まれていません。合法的にROMを利用するには、所有しているゲームカートリッジからダンプするか、正規の再販プラットフォームから購入してください。
まとめ
JELOSの引退は一つの時代の終わりを意味しますが、ROCKNIXの登場により、レトロゲーム携帯機のカスタムファームウェアエコシステムはさらに発展しています。PS3エミュレーションの対応や新デバイスのサポートなど、2026年もROCKNIXは積極的な開発を続けています。
レトロゲーミングの世界は、高性能な携帯デバイスとオープンソースファームウェアの組み合わせにより、かつてないほど魅力的なものとなっています。ROCKNIXを導入して、懐かしのゲームを最高の環境で楽しんでみてはいかがでしょうか。
参考資料
- ROCKNIX Official Wiki – ROCKNIX
- ROCKNIX GitHub Releases – GitHub
- ROCKNIX Adds Anbernic XX Support & RPCS3 – Retro Handhelds
- Custom Firmware for Retro Handhelds – DROIX
- R36S Custom Firmware Guide – Retro Handheld Guides

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