Displaying a 404 Not Found Page for ASP.NET Core MVCの解決方法【2025年最新版】
エラーの概要・症状
404 Not Foundエラーは、Webアプリケーションで特定のリソースが見つからない場合に表示されるHTTPステータスコードです。ASP.NET Core MVCアプリケーションにおいて、このエラーは通常、ユーザーが存在しないページにアクセスしたときに発生します。たとえば、URLが誤っている場合や、リソースが削除された場合などです。
このエラーが表示されると、ユーザーは何が問題か理解できず、混乱や不満を感じることがあります。そのため、適切な404エラーページを用意することが重要です。エラーページは、ユーザーが次に何をすべきかを示すものでなければなりません。404エラーページが適切に設定されていない場合、アプリケーションのユーザー体験が大きく損なわれる可能性があります。
このエラーが発生する原因
404エラーが発生する原因はいくつかあります。以下に代表的な原因を挙げてみます。
- URLの誤り: ユーザーが誤ったURLを入力した場合、リソースが見つからず404エラーが発生します。
-
リソースの削除: 以前は存在していたリソースが削除された場合、そのリソースへのアクセスは404エラーを引き起こします。
-
ルーティングの問題: ASP.NET Core MVCのルーティング設定が誤っている場合、正しいコントローラやアクションメソッドに到達できず404エラーが発生します。
-
Webサーバーの設定: IISなどのWebサーバーが適切に構成されていない場合、404エラーが発生することがあります。特に、IISは404エラーを自動的に処理することがあるため、ASP.NET Coreアプリケーションに到達する前にエラーが発生することがあります。
解決方法1(最も効果的)
手順1-1(具体的なステップ)
まず、404エラーページをカスタムエラーページにリダイレクトするためのコントローラを作成します。以下の手順に従ってください。
- ErrorControllerの作成: 新しく
ErrorControllerを作成し、404エラーページを表示するアクションメソッドを追加します。
public class ErrorController : Controller
{
[Route("404")]
public IActionResult PageNotFound()
{
string originalPath = "unknown";
if (HttpContext.Items.ContainsKey("originalPath"))
{
originalPath = HttpContext.Items["originalPath"] as string;
}
return View();
}
}
- ビューの作成:
PageNotFound.cshtmlという名前でビューを作成し、以下の内容を記述します。
@{ ViewBag.Title = "404"; }
<h1>404 - Page not found</h1>
<p>Oops, better check that URL.</p>
手順1-2(詳細な操作方法)
次に、Startup.csファイルでミドルウェアを設定します。これにより、404エラーが発生した際に自動的にカスタム404ページにリダイレクトされます。
- Configureメソッドの変更:
Configureメソッドを以下のように修正します。
public void Configure(IApplicationBuilder app, IHostingEnvironment env)
{
app.Use(async (ctx, next) =>
{
await next();
if (ctx.Response.StatusCode == 404 && !ctx.Response.HasStarted)
{
// リクエストを再実行してエラーページを表示
string originalPath = ctx.Request.Path.Value;
ctx.Items["originalPath"] = originalPath;
ctx.Request.Path = "/error/404";
await next();
}
});
}
手順1-3(注意点とトラブルシューティング)
- エラーページのURL(
/error/404)は、実際に存在するビューのパスに変更する必要があります。 - IISを使用している場合、IISが404エラーを処理する前に、ASP.NET Coreのミドルウェアが実行されることを確認してください。
解決方法2(代替手段)
もし上記の方法で効果がない場合、以下の手順を試してみてください。
- MapFallbackを使用:
Startup.csのConfigureメソッドに以下のコードを追加します。
app.UseEndpoints(endpoints =>
{
endpoints.MapRazorPages();
endpoints.MapFallback(context => {
context.Response.Redirect("/NotFound");
return Task.CompletedTask;
});
});
- Status Code Pagesの再実行: 404エラーページを表示するために、以下のコードを追加します。
app.UseStatusCodePagesWithReExecute("/Home/NotFoundPage");
この方法では、404エラーが発生した場合に指定したページにリダイレクトされます。
解決方法3(上級者向け)
より技術的なアプローチが必要な場合、以下の手順を試してください。
- UseStatusCodePagesWithReExecuteの使用: このメソッドを使用して、404エラーページを表示します。例えば、次のように設定します。
app.Run(context =>
{
context.Response.StatusCode = 404;
return Task.FromResult(0);
});
この方法では、HTTPステータスコードを404に設定し、適切なエラーページを表示します。これは、IISでの問題を回避するために有効です。
エラーの予防方法
404エラーを防ぐためには、以下の対策を講じることが重要です。
- URLの確認: ユーザーが入力したURLを常に確認し、誤ったURLにアクセスしないよう案内することが重要です。
-
リソースの管理: リソースが削除された場合は、適切なリダイレクトを設定し、404エラーを回避します。
-
定期的なメンテナンス: アプリケーションの定期的なチェックを行い、存在しないページやリソースを特定し、必要に応じて修正やリダイレクトを行います。
関連するエラーと対処法
404エラーに関連する他のエラーには、403 Forbiddenや500 Internal Server Errorがあります。
- **403 Forbidden**: アクセス権がない場合に表示されます。これを解決するには、適切なアクセス権を設定します。
- **500 Internal Server Error**: サーバー内部でエラーが発生した場合に表示されます。この場合は、サーバーログを確認し、エラーの原因を特定する必要があります。
まとめ
404 Not Foundエラーは、ユーザー体験に大きな影響を与える可能性があります。カスタムエラーページを設定することで、ユーザーに適切な情報を提供し、次のステップを示すことができます。上記の解決方法を参考にして、効果的なエラーハンドリングを実装してください。今後のメンテナンスやリソース管理にも注意を払い、404エラーの発生を未然に防ぎましょう。

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