HTTP 404 Page Not Found in Web Api hosted in IIS 7.5の解決方法【2025年最新版】
エラーの概要・症状
このエラーメッセージ「HTTP 404 Page Not Found」は、IIS 7.5上でホストされているWeb APIにアクセスしようとした際に発生します。このエラーは、リクエストしたリソースが見つからないことを示しています。具体的には、URLが間違っている、リソースが削除された、またはサーバーの設定が不適切な場合に発生します。
このエラーが発生すると、ユーザーはWeb APIにアクセスできず、アプリケーションの機能に影響を及ぼします。特に、開発中のアプリケーションやAPIを利用するクライアントアプリケーションにとっては致命的な問題です。404エラーはユーザーにとっても混乱を招くため、早急な対処が求められます。
このエラーが発生する原因
HTTP 404エラーの原因は多岐にわたりますが、以下の主要な原因が考えられます。
- URLの誤り: 最も一般的な原因は、アクセスしようとしているURLが正しくない場合です。Typoが含まれている、または意図したパスが変更された可能性があります。
-
リソースの削除または移動: アプリケーションが依存しているリソース(例えば、APIエンドポイント)が削除されたり、異なる場所に移動された場合も404エラーが発生します。
-
IISの設定ミス: IISの設定が正しくないと、Web APIが正しく動作しないことがあります。特に、URLルーティングやモジュール設定に問題があると404エラーが発生することがあります。
-
WebDAVの干渉: WebDAVが有効になっている場合、特定のリクエストがブロックされ、404エラーが返されることがあります。
-
ASP.NETの未登録: IISにASP.NETが正しく登録されていない場合、リクエストが処理されず404エラーが発生することがあります。
解決方法1(最も効果的)
手順1-1: Web.configの設定変更
IISのWeb.configファイルを編集して、以下の設定を追加または修正します。これにより、必要なハンドラーとモジュールを有効にします。
<system.webServer>
<validation validateIntegratedModeConfiguration="false" />
<modules runAllManagedModulesForAllRequests="true" />
<handlers>
<remove name="ExtensionlessUrlHandler-Integrated-4.0" />
<add name="ExtensionlessUrlHandler-Integrated-4.0" path="*." verb="*" type="System.Web.Handlers.TransferRequestHandler" resourceType="Unspecified" requireAccess="Script" preCondition="integratedMode,runtimeVersionv4.0" />
</handlers>
</system.webServer>
この設定により、IISがすべてのリクエストを正しく処理できるようになります。特に、runAllManagedModulesForAllRequests
をtrue
に設定することで、すべてのリクエストに対してマネージモジュールが実行されるようになります。
手順1-2: 応答設定の確認
次に、IISマネージャーを開いて、該当のサイトの「応答」設定を確認します。適切なHTTP応答が設定されているか、カスタムエラーページが適切に設定されているかを確認してください。
注意点とトラブルシューティング
- 設定変更後はIISを再起動して変更を適用することを忘れないでください。
- 404エラーが解消されない場合は、IISのログを確認して、どのリクエストが失敗しているかを確認します。
解決方法2(代替手段)
WebDAVの無効化
場合によっては、WebDAVが原因で404エラーが発生することがあります。この場合、WebDAVを無効にすることが有効です。以下の手順でWebDAVを無効にします。
- IISマネージャーを開きます。
-
「機能ビュー」で「WebDAV」を探し、右クリックして「無効にする」を選択します。
-
サイトを再起動し、再度リクエストを試みます。
モジュールの追加
Web.configに以下の設定を追加することも有効です。
<modules>
<remove name="UrlRoutingModule-4.0" />
<add name="UrlRoutingModule-4.0" type="System.Web.Routing.UrlRoutingModule" preCondition="" />
</modules>
この設定により、URLルーティングが正しく機能するようになります。特にMVCアプリケーションを使用している場合は重要な設定です。
解決方法3(上級者向け)
ASP.NETの手動登録
ASP.NETがIISに正しく登録されていない場合、以下の手順で手動登録を行います。
- 管理者としてコマンドプロンプトを開きます。
-
以下のパスに移動します(64ビットの場合):
cd C:\Windows\Microsoft.NET\Framework64\v4.0.30319
- 次に、以下のコマンドを実行します:
aspnet_regiis.exe -i
- IISを再起動します。
この手順により、ASP.NETがIISに登録され、正しく動作するようになります。
エラーの予防方法
エラーを未然に防ぐためには、以下の対策が有効です。
- URLの管理: アプリケーションのURL構造を明確にし、ドキュメントとして残しておくことで、誤ってURLを変更するリスクを減らします。
-
定期的なメンテナンス: 定期的にIISの設定を確認し、不要なモジュールや設定が無効になっているかを確認します。
-
エラーログの確認: IISのログを定期的に確認し、404エラーが発生していないかをチェックします。問題があれば早急に対応します。
関連するエラーと対処法
- **500 Internal Server Error**: サーバー内部の問題を示します。このエラーが発生した場合、IISの設定やアプリケーションのログを確認して、原因を特定する必要があります。
- **403 Forbidden**: アクセス権の問題を示します。必要な権限が設定されているかを確認します。
まとめ
HTTP 404エラーは、IIS 7.5でホストされているWeb APIにおいて、リソースが見つからない場合に発生します。原因としては、URLの誤りやIISの設定ミスなどが考えられます。解決方法としては、Web.configの設定変更やWebDAVの無効化、ASP.NETの手動登録が有効です。エラーを未然に防ぐためには、定期的なメンテナンスとエラーログの確認が重要です。次のステップとして、実際に設定を確認し、必要な修正を行ってください。
コメント