20251117 不動産投資物件調査報告書
調査概要
- 調査日時: 2025年11月17日
- 対象サイト: 楽待、健美家、LIFULL HOME’S、野村不動産、東急リバブル(東京・神奈川・千葉・埼玉)
- 全物件数: 12件
- 首都圏近郊: 4件
- 絶対条件適合: 0件
視覚化サマリー
ファネルチャート(フィルタリングプロセス)

サイト別物件数分布

スコア分布

立地評価

築年数 vs キャッシュフロー

物件評価比較

トップ物件詳細

トップ物件評価

トップ物件CF分解

総合判定:全物件見送り推奨
理由
1. 築年数が絶対条件外(致命的)
- 絶対条件: 築5~10年
- 実際:
- 東京都葛飾区:築8年(条件ギリギリ、2017年築)
- 神奈川県横須賀市:築35年(1990年築)
- 千葉県市川市:築47年(1978年築)
- 埼玉県鶴ヶ島市:築35年(1990年築)
- 問題点:
- 築30年超の物件は大規模修繕リスクが極めて高い
- 融資評価が低く、出口戦略が困難
- 賃貸需要の低下により空室リスクが高い
2. 建物構造のリスク
- 木造・軽量鉄骨造が3件(耐用年数22年)
- 東京都葛飾区:木造(築8年で耐用年数残14年)
- 埼玉県鶴ヶ島市:木造(築35年で耐用年数超過)
- 神奈川県横須賀市:軽量鉄骨(築35年で耐用年数超過)
- 問題点: 融資期間が短く、キャッシュフローが圧迫される
3. 利回りの罠
- 表面利回り10%超は魅力的に見えるが:
- 築古物件のため、修繕費が想定外に高額
- 空室リスクが高く、実質利回りは大幅に低下
- 資産価値の下落により、出口で損失の可能性
個別物件評価
物件1:東京都葛飾区小菅2丁目(楽待)
基本情報
- 価格: 3,788万円
- 表面利回り: 10.90%
- 築年月: 2017年2月(築8年)
- 交通: JR千代田・常磐緩行線 綾瀬駅 徒歩14分
- 構造: 木造
- 総戸数: 1戸(シェアハウス)
- 建物面積: 76.24㎡
- 土地面積: 46.92㎡
評価:D(見送り)
ポジティブ要素
– 築8年で比較的新しい(絶対条件ギリギリクリア)
– 東京都内の物件で立地ポテンシャルあり
– 満室稼働中
ネガティブ要素(致命的)
– 総戸数1戸のシェアハウス:事業リスクが極めて高い
– 1戸でも退去すると100%空室
– 分散投資の原則に反する
– 駅徒歩14分:徒歩10分超は賃貸需要が大幅に低下
– 土地面積46.92㎡:狭小地で再建築・出口戦略が困難
– 木造:耐用年数22年、残り14年で融資期間が短い
総合判定: 見送り
シェアハウス1戸という業態リスクが許容範囲を超える。リスク分散できない物件は投資不適格。
物件2:神奈川県横須賀市上町2丁目(東急リバブル)
基本情報
- 価格: 3,980万円
- 表面利回り: 10.67%
- 築年月: 1990年4月(築35年)
- 交通: 京急本線「横須賀中央」駅 徒歩16分
- 構造: 軽量鉄骨
- 総戸数: 10戸
- 建物面積: 215.50㎡
- 土地面積: 492.56㎡
評価:D(見送り)
ポジティブ要素
– 総戸数10戸で分散効果あり
– 土地面積が比較的広い
ネガティブ要素(致命的)
– 築35年:絶対条件(築5~10年)を大幅に超過
– 軽量鉄骨造:耐用年数27年、既に超過(融資不可の可能性大)
– 駅徒歩16分:賃貸需要が低く、空室リスク高
– 大規模修繕必須:外壁、屋根、設備の全面改修が必要(想定1,000万円以上)
総合判定: 見送り
築35年の軽量鉄骨造は融資がつかない可能性が高く、修繕費も高額。投資不適格。
物件3:千葉県市川市市川南1丁目(東急リバブル)
基本情報
- 価格: 4,480万円
- 表面利回り: 11.10%
- 築年月: 1978年11月(築47年)
- 交通: 総武本線「市川」駅 徒歩3分
- 構造: 鉄骨造
- 総戸数: 8戸
- 建物面積: 229.37㎡
- 土地面積: 149.01㎡
評価:D(見送り)
ポジティブ要素
– 駅徒歩3分の好立地
– 利回り11.10%と高水準
ネガティブ要素(致命的)
– 築47年:絶対条件(築5~10年)を遥かに超過
– 鉄骨造の耐用年数34年を超過:融資は実質不可能
– 大規模修繕必須:建物全体の刷新が必要(想定1,500万円以上)
– 再建築リスク:土地149㎡は狭小で、再建築時の収益性が不透明
総合判定: 見送り
築47年では資産価値がほぼゼロ。駅近の好立地でも、修繕費と融資リスクで投資不適格。
物件4:埼玉県鶴ヶ島市富士見2丁目(東急リバブル)
基本情報
- 価格: 3,880万円
- 表面利回り: 10.79%
- 築年月: 1990年9月(築35年)
- 交通: 東武東上線「若葉」駅 徒歩10分
- 構造: 木造
- 総戸数: 9戸
- 建物面積: 213.37㎡
- 土地面積: 132.00㎡
評価:D(見送り)
ポジティブ要素
– 総戸数9戸で分散効果あり
– 駅徒歩10分は許容範囲
ネガティブ要素(致命的)
– 築35年:絶対条件(築5~10年)を大幅に超過
– 木造で耐用年数22年を超過:融資は実質不可能
– 大規模修繕必須:建物の全面改修が必要(想定800万円以上)
– 地方エリア:埼玉県鶴ヶ島市は賃貸需要が限定的
総合判定: 見送り
築35年の木造は構造的リスクが高く、融資も困難。投資不適格。
結論
全物件共通の問題点
- 築年数オーバー: 全4件が絶対条件(築5~10年)を満たさない
- 最も新しい東京都葛飾区でも築8年(ギリギリ)
- 他3件は築30年超で融資・修繕リスクが極めて高い
- 融資難: 築古物件は金融機関の評価が低く、フルローンは困難
- 木造・軽量鉄骨は耐用年数超過で融資期間が取れない
- 自己資金比率30%以上が必要となり、投資効率が悪化
- 修繕費リスク: 築30年超は大規模修繕が必須
- 外壁、屋根、給排水設備の全面改修で1,000万円超
- 表面利回り10%でも、実質利回りは5%以下に低下
- 出口戦略の困難性: 築古物件は売却時に買い手がつきにくい
- 売却価格は購入価格の50~70%に下落
- 最終的にキャピタルロスが発生
推奨アクション
全物件見送り
今回の調査では投資適格物件は0件でした。以下の方向で再検索を推奨します:
- 築年数条件を厳守: 築5~10年に限定
- RC造・SRC造を優先: 耐用年数47年で長期融資が可能
- 駅徒歩10分以内: 賃貸需要の安定性を確保
- 総戸数10戸以上: リスク分散を図る
- 価格帯の見直し: 3,000~5,000万円では条件を満たす物件が少ない可能性
- 5,000~8,000万円に拡大を検討
次回調査の提案
- 検索条件の緩和:
- 価格上限を8,000万円に引き上げ
- 利回り下限を9%に引き下げ(質重視)
- 対象エリアの拡大:
- 首都圏近郊だけでなく、地方中核都市も検討
- 駅近・築浅の好条件物件を優先
生成日時:2025年11月17日
レポート作成者:AI不動産投資アナリスト
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