エラー “Connection refused ssh” の解決方法
エラーの概要・症状
“Connection refused ssh” というエラーメッセージは、SSH(Secure Shell)接続を試みた際に、接続先のサーバーが接続を拒否したことを示しています。このエラーは、リモートサーバーにアクセスしようとする際に発生するため、特にサーバー管理やリモート作業を行う際に非常に厄介です。
このエラーが発生すると、以下のような症状が見られることがあります。
- SSHクライアントからの接続ができない
- タイムアウトのメッセージが表示される
- サーバーが応答しない
このエラーが発生する原因
“Connection refused ssh” というエラーが発生する原因は多岐にわたります。主な原因としては以下のようなものがあります。
- SSHサーバーが起動していない: サーバー上でSSHサービスが実行されていない場合、接続が拒否されます。
- ファイアウォールの設定: サーバーのファイアウォールがSSHポート(通常は22番)への接続をブロックしている可能性があります。
- IPアドレスの間違い: 接続先のIPアドレスやホスト名が間違っている場合、接続ができません。
- SSH設定ファイルの誤設定:
/etc/ssh/sshd_configファイルに誤った設定があると、接続が拒否されることがあります。 - SSHのポートが変更されている: デフォルトの22番ポートが変更されている場合、正しいポートで接続する必要があります。
解決方法
このエラーを解決するための方法はいくつかあります。以下に具体的な解決策を示します。
解決方法 1: サーバーの再起動
- 接続先のサーバーに物理的にアクセスするか、他の方法で管理者権限を持ってログインします。
- SSHサービスを再起動します。以下のコマンドを実行します。
bash
sudo systemctl restart sshd - サーバーを再起動した後、再度SSH接続を試みます。
解決方法 2: 最新のアップデートを適用
- サーバーにログインし、最新のパッケージリストを更新します。
bash
sudo apt update - すべてのパッケージをアップグレードします。
bash
sudo apt upgrade - 更新が完了したら、再度SSH接続を試みます。
解決方法 3: ファイアウォール設定の確認
- サーバーにログインし、ファイアウォールの設定を確認します。
bash
sudo ufw status - SSHポートが開いていない場合、以下のコマンドでポートを開放します。
bash
sudo ufw allow 22/tcp - 設定が変更されたら、ファイアウォールを再起動します。
bash
sudo ufw reload - 再度SSH接続を試みます。
解決方法 4: SSH設定ファイルの確認
- サーバー上でSSH設定ファイルを開きます。
bash
sudo nano /etc/ssh/sshd_config - 設定内容を確認し、必要に応じて修正します。特に以下のオプションに注意してください。
Port: SSHポートが22以外に設定されている場合は、正しいポート番号を指定します。PermitRootLogin: rootユーザーのログインを許可する場合、yesに設定します。- 設定を保存した後、SSHサービスを再起動します。
bash
sudo systemctl restart sshd
解決方法 5: ログファイルの確認
- エラーログを確認することで、具体的なエラー原因を特定できます。以下のコマンドを実行します。
bash
sudo cat /var/log/auth.log | grep ssh - ログファイルの内容を確認し、エラーの詳細を把握します。
- 必要に応じて、エラーメッセージを参考にして問題を解決してください。
エラーの予防方法
このエラーを予防するためには、以下の点に注意することが重要です。
- 定期的にサーバーの状態をチェックし、SSHサービスが正常に稼働しているか確認する。
- ファイアウォールの設定を適宜見直し、SSHポートが開放されていることを確認する。
- SSHの設定ファイルを誤って変更しないよう、バックアップを取ることをお勧めします。
- 必要に応じてセキュリティパッチを適用し、サーバーの脆弱性を減らす。
まとめ
“Connection refused ssh”というエラーは、SSH接続が拒否されたことを示しています。このエラーの原因は多岐にわたりますが、適切なトラブルシューティングを行うことで解決できます。サーバーの再起動やファイアウォールの設定確認、SSH設定ファイルの修正などを試みてください。また、定期的なメンテナンスを行うことで、同様のエラーを未然に防ぐことができます。もし問題が解決しない場合は、公式サポートに問い合わせることをお勧めします。

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