DAO/DeFiの仕組みをおしえて(MEMO)

USER

DAOの仕組みをおしえて

ASSISTANT

分散型自律組織(DAO:Decentralized Autonomous Organization)は、スマートコントラクト技術を利用してブロックチェーン上で運営される組織や企業です。DAOは従来の企業や組織と異なり、中央集権的な管理者や幹部が存在せず、参加者たちが民主的に意思決定を行うことが特徴です。

DAOの仕組みは以下のようなプロセスで機能します。

  1. スマートコントラクト: DAOはスマートコントラクトと呼ばれるプログラムを使って運営されます。これにより、決まったルールに従って自動的に意思決定や資金の分配が行われます。

  2. ブロックチェーン: DAOはブロックチェーン技術を利用して透明性と不変性を確保します。これにより、組織のルールや取引履歴が改ざんされることなく、誰もがアクセスできる状態で維持されます。

  3. トークン: DAOでは、内部通貨や権利表現としてトークンが使われます。参加者はトークンを持っていることで投票権を得たり、組織の利益に応じて配当を受け取ることができます。

  4. 意思決定: DAOでは、参加者が投票を通じて民主的に意思決定を行います。提案が出されると、トークン保有者が賛成か反対かを示すために投票を行い、多数決によって決定されます。

  5. 開発者との連携: DAOは技術的な問題や機能追加のために開発者と連携することがあります。開発者はスマートコントラクトの改善や新機能の実装を提案し、トークン保有者がそれを承認することで変更が適用されます。

DAOはインターネット上でグローバルに活動できるため、国境を越えた協力や新しいビジネスモデルの創出が期待されています。しかし、同時に規制やガバナンスの問題も指摘されており、今後の発展には慎重な取り組みが求められています。

USER

daoで現実に成功している組織は?

ASSISTANT

2021年9月までの情報をもとに、いくつかの有名なDAO(分散型自律組織)を紹介します。ただし、成功の定義は主観的であり、これらの組織が今後も成功し続けるかは保証できません。

  1. The DAO: 2016年に設立されたThe DAOは、初期のDAOの一つであり、その後の分散型自律組織の発展に大きな影響を与えました。しかし、スマートコントラクトの脆弱性が原因で大規模なハッキングが発生し、その後解散しました。The DAOの失敗は、DAOのセキュリティとガバナンスに対する認識を高めるきっかけとなりました。

  2. MakerDAO: MakerDAOは、安定価格の暗号資産であるDAIを発行・管理するために設立されました。MakerDAOは、価格変動の少ないDAIを生成することで、ブロックチェーン業界における安定した価値の保管手段としての役割を果たしています。

  3. Yearn.finance: Yearn.financeは、暗号資産の収益を最大化するためのプラットフォームです。ユーザーはYearn.financeに資金を預けることで、自動的に最適な投資戦略が選択され、収益が最大化されます。このプラットフォームは、DeFi(分散型金融)業界で広く利用されています。

  4. Aragon: Aragonは、企業や組織が独自のDAOを構築できるプラットフォームを提供しています。Aragonを使えば、スマートコントラクトの知識がなくても、独自の分散型自律組織を簡単に作成できます。

これらの組織は、ブロックチェーン技術やスマートコントラクトを活用して成功を収めている例として知られていますが、将来の動向や規制の変更によっては状況が変わる可能性があります。

USER

1の脆弱性をコードベースに具体的に教えて

ASSISTANT

2016年に発生したThe DAOのハッキングは、スマートコントラクトに存在した脆弱性を悪用したものでした。この脆弱性は、「再帰呼び出し」という攻撃方法を利用して、資金の引き出し処理を繰り返し実行することで、本来よりも多くの資金を不正に引き出すことができました。

具体的には、The DAOのスマートコントラクトは以下のような処理手順で資金を引き出す機能を提供していました。

  1. トークンの送信元アドレスが、引き出し額に相当するだけのトークンを持っているかを確認する。
  2. 送信元アドレスに資金を送る。
  3. トークン残高を更新する。

しかし、この処理手順に問題がありました。2の資金を送る処理の後に、3でトークン残高を更新していたため、悪意のあるユーザーが再帰呼び出しを使って2の処理を繰り返し実行し、トークン残高が更新される前に複数回資金を引き出すことができました。

この問題を防ぐためには、資金の送信処理(2)をトークン残高の更新処理(3)の後に実行するようにコードを変更することが求められます。また、再帰呼び出しを防ぐために、ロック(mutex)や再入攻撃(reentrancy)ガードなどのテクニックを使用して、同時に複数の関数呼び出しが発生しないようにすることが推奨されています。

The DAOのハッキングは、スマートコントラクトのセキュリティやガバナンスの重要性を広く認識させるきっかけとなり、その後のDAOやスマートコントラクト開発において、慎重な設計とテストが求められるようになりました。

USER

日本発で成功しているdaoはあるの?

ASSISTANT

2021年9月までの情報をもとに、日本国内で活動している注目すべきDAO(分散型自律組織)について説明します。ただし、成功の定義は主観的であり、これらの組織が今後も成功し続けるかは保証できません。

  1. DXdao(ディーエックスダオ): DXdaoは、分散型金融(DeFi)プラットフォームを開発・運営するDAOです。DXdaoが開発したOmen Prediction Market(オーメン予測市場)は、イベントの結果を予測するための分散型アプリケーション(DApp)で、ユーザーが賭けを行い、的中すれば報酬を得ることができます。

  2. Stake Technologies(ステークテクノロジーズ): ステークテクノロジーズは、Plasm NetworkとShiden Networkを開発した企業であり、その後、ステークDAOというDAOに移行しました。Plasm NetworkとShiden Networkは、スケーラブルで高速なブロックチェーン環境を提供し、分散型アプリケーション(DApp)の開発をサポートしています。

  3. dGov(ディーガブ): dGovは、ブロックチェーンガバナンスの研究と実践を目的としたコミュニティです。dGovは、分散型組織における意思決定やインセンティブ設計などの課題に取り組んでおり、オンラインやオフラインでのミートアップ、ワークショップ、研究資料の提供などを通じて、ガバナンスのベストプラクティスを共有しています。

これらの組織は、日本国内においてDAOやブロックチェーン技術を活用して活動している例として注目されていますが、将来の動向や規制の変更によっては状況が変わる可能性があります。

タイトルとURLをコピーしました