【かぼちゃの馬車事件・生存者の証言】練馬シェアハウス売却物件の全貌と教訓
YouTube動画: https://youtu.be/7ygLgr_Ep-o
事件の概要
「かぼちゃの馬車」の系列会社が運営していたシェアハウス物件を、裁判を経て取り戻したオーナーの証言。購入から破綻、裁判、再建、そして売却に至るまでの全記録を公開します。社会問題となった事件の当事者が語る、生々しい実態とは?
オーナーが語る購入から破綻までの経緯
購入の経緯(2016年)
紹介ルート:
– 知り合いの税理士→その友達の不動産屋
– 2016年12月に建設
– 用途:法人の寮として使用
物件スペック:
– 場所:東京都練馬区
– 土地:157.86m²(約47坪)
– 建物:158.14坪(約48坪)
– 部屋数:14室
– 構造:木造
当初の運用(2017年5月〜2018年6月)
順調だった期間:
– 月額賃料:97〜95万円
– 入金期間:13ヶ月のみ
– サブリース契約で安定収入
破綻(2018年6月)
突然の通知:
「支払いができません」→賃料ストップ
問題の構造:
– かぼちゃの馬車の「サブのサブ」系列
– 綿菓子会社の寮として転貸
– オーナーは物件に入れず
地獄の1年半:裁判と空室期間
サブリース会社の悪質行為
幽霊会社化:
– 賃料を払わないが会社は存続
– 内容証明も届かない
– 連絡が全くつかない状態
元社員の不法占拠:
– 会社員がクビになり、そのまま居座る
– 賃料も払わず退去もしない
– 強制退去には裁判が必要
滝島氏の名言:
「潰れちゃえば良かったですね。幽霊会社として残っていたのがとんでもない」
裁判の結果
1年半の法的闘争:
– 裁判費用負担
– 空室期間の損失
– 精神的苦痛
何とか物件を取り戻す:
– 新しい管理会社に変更
– 満室運営で再スタート
銀行との交渉で生き延びた理由
融資条件が救いに
購入価格:
– 当初提示:1億3,800万円
– 交渉後:1億1,100万円
– 最終購入価格:1億2,700万円
融資条件:
– 金利:2%(駿河銀行の4.5%ではない!)
– 属性が良かったため好条件
– 根抵当に自宅マンションも入っていた
裁判中の銀行対応
柔軟な返済条件変更:
– 空室期間:利息のみ返済
– 当初:20年ローン
– 空室期間を考慮して23年に延長
– 月額返済:65万→48万円に減額
銀行が協力的だった理由:
「人口さんがまあよくしてくれたんで何とかなられた」
かぼちゃの馬車事件の全体像
詐欺的スキームの構造
架空の高利回り設定:
– 提示賃料:月90万円(年1,080万円)
– 実際の適正賃料:月60万円程度
– 差額30万円をサブリース会社が手出しで補填
目的:
1. 高利回りに見せかける
2. 高い融資を組ませる
3. 高い物件を売る
4. サブリースが破綻したら撤退
滝島氏の解説:
「今現在かぼちゃの馬車系じゃなくても実際にある話なんですけど、それで高く見せて高い融資を組んで高い物件を買っていただくというスキームになるわけですね」
被害の実態
自己破産した人々:
– 残債>物件価格で売るに売れない
– 月々の持ち出しで年収が消える
– 資産がない人は自己破産へ
生き延びた人:
– 資産がある人が銀行と交渉
– 裁判で勝って残債ゼロになった人も
– でも多くは間に合わず破産
融資ルール変更:
この事件により、不動産融資の審査基準が大幅に厳格化されました。
現在の運用状況(2024年)
満室経営の実態
賃料設定:
– 現在:1部屋5万円
– 今後:5.5万円に値上げ予定
– 電気代高騰を反映
利回り:
– 表面利回り:8.05%(今後さらに上昇)
– 光熱費込みの実質:6.5%前後
入居者属性:
– 男性・女性両方
– 外国人も多い
– 比較的属性が良い
– 週1回清掃で綺麗に保たれている
シェアハウスの特徴
管理の楽さ:
– 共用部分の掃除:週1回
– 住人の属性が良ければトラブル少ない
– この物件は綺麗に使われている
共用設備:
– キッチン
– 洗濯機
– 洗面所
– お風呂
なぜ売却するのか?
売却理由
- 根抵当問題の整理
- 自宅マンションにも根抵当
- 万が一の時に家族に迷惑がかかる
- 一度きれいにしたい
- 病気の経験
- 以前病気をして団信に入れなかった
- 万が一の時、妻が管理を継続するのは困難
- 家族の負担を減らしたい
- 利回りが良い今が売り時
- 満室運営中
- 表面利回り8%超
- 売却価格:9,980万円(残債とほぼ同額)
物件の評価
滝島氏のコメント:
「これもあの前も申し上げましたが木造の東中野のビルと同じで、木造ですんで税金対策でとりあえず買いたいっていう方にはいいかもしれないってところですね」
ターゲット:
– 木造の減価償却を活用したい人
– 税金対策目的の投資家
– シェアハウス経営に興味がある人
滝島氏が語る「水増しサブリース会社」への怒り
撲滅できない理由
政治とメディアの闇:
– 政治献金をもらっている政治家が多い
– 番組スポンサーになっており報道されにくい
– お金があるため潰せない構造
– 未だにいろんな会社が手を変え品を変え存在
違法行為なのに:
「水増しサブリース会社とかですね違法行為ですから詐欺みたいなもんですから、徹底的にやっつけるべきなんですけど…」
現在も続く被害
典型的パターン:
1. 架空の高利回り設定
2. 高額融資を組ませる
3. 相場より高い物件を売る
4. サブリースが破綻
5. オーナーが自己破産
滝島氏の願い:
「そういう会社ですね撲滅できればなと僕は思っております」
教訓:かぼちゃの馬車事件から学ぶこと
被害を防ぐために
- サブリース賃料の妥当性確認
- 相場の1.5倍の賃料は詐欺のサイン
- SUUMOで同じエリアの家賃相場を必ず確認
- 高すぎる利回りには裏がある
- 融資条件の精査
- 駿河銀行の4.5%は異常
- 適正金利は2%前後
- 根抵当に自宅が入る場合は特に慎重に
- サブリース会社の信用調査
- 大手管理会社以外は要注意
- 会社の財務状況を確認
- 長期間の実績があるか
- 第三者への相談
- 税理士・弁護士に必ず相談
- 不動産会社だけの説明を鵜呑みにしない
- 家族にも必ず共有
もし被害に遭ったら
すぐにやるべきこと:
1. 弁護士に相談
2. 銀行にリスケ(返済条件変更)相談
3. 売却査定を取る
4. 損切りの覚悟を決める
間違った対応:
– サブリース会社の言葉を信じて待つ
– 繰り上げ返済で何とかしようとする
– 誰にも相談せず抱え込む
まとめ:生存者が伝えたいこと
このオーナーは属性が良く、銀行が協力的で、裁判にも勝てたから生き延びました。しかし同じように被害に遭って自己破産した人、人生が終わった人も多数います。
最大の教訓:
「そんなに美味しい話はない。高利回り・高家賃のサブリースには必ず裏がある」
かぼちゃの馬車事件は終わっていません。形を変えて今も同じような詐欺が続いています。この記事を読んだあなたが、次の被害者にならないことを祈ります。
不動産投資を検討中の方へ:
税金対策・節税を理由に不動産を勧めてくる業者は要注意です。本当に良い物件なら、節税など関係なく投資として成り立ちます。
この記事は不動産ジプシー・滝島氏のYouTube動画の内容を基に、かぼちゃの馬車事件の被害実態と教訓をまとめたものです。

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