吉村洋文が語る「自民党だけではできないこと」- 維新が押し開ける改革の扉
選挙戦真っ只中、リハックスペシャルに登場
衆院選残り数日。日本維新の会代表の吉村洋文さんが、辻井さんの番組「リハックスペシャル」にリモート出演しました。
「選挙大変そうですけど」
辻井さんの問いかけに、吉村さんは率直に答えます。
「本当に高井さんの人気というか、メガトン級の数がドンと来てるので、それに吹き飛ばされないように維新の会として維新にしがみついて頑張っていきたいと思います」
高井総理の圧倒的な人気。その「メガトン級」の波を受けながらも、維新は何を訴えるのか。
「だって連立与党なんじゃないですか?」
辻井さんのツッコミに、吉村さんは説明します。
「連立与党だけど選挙では当然争ってますし、比例って2枚目の投票紙あるじゃないですか。1人しか書けないじゃないですか。つまり有権者は2枚あるわけじゃないから」
「じゃあ高井さん支持の、高井さんが総理にふさわしいと思ってる人でも、じゃあ次の選択肢が、じゃあ高井さんかそれ以外かって、それ以外だったらもう選択肢じゃないかもしれませんけど、高井さんが総理がふさわしいと思ってる人の次の選択肢は、自民党か日本維新の会になるわけですよ」
「だから自民党か日本維新の会を選ぶことになるので、例えば比例の2枚目だったら、1枚目の選挙区はもちろんそうですけど、その時に日本維新の会を選んでもらえるように頑張って維新にでもしがみついてやっていきたいっていうのが今の思いですね」
高井総理の「メガトン級」の人気は、自民党だけでなく維新にも降り注ぐ。しかし、吉村さんは「維新にしがみついて」戦うと語ります。
自民党だけではできないこと
辻井さんが核心を突きます。
「自民党にはできないことって何なんですか? 一政権だけど自民党はできないことって何なんですか?」
吉村さんは即答します。
「例えば社会保険料を下げる改革」
「それ自民党はできないですか?」
「自民党は後ろ向きですね、基本的に」
その理由は明快です。
「だって医師会から献金受けてるじゃないですか。で、議員も輩出してますから。なかなか社会保険料を下げる改革とか、場合によっては基本やっぱり後ろ向きになりますよね」
「で、しかも高井さんの政権の前は、それ全然やってなかったですから、むしろ反対の立場だったわけですよ」
「で、その社会保険料を下げる改革とか社会保障改革って自民党の中では言うこともはばかれるような状態でしたから、自民党だけだったら絶対できなかった」
「また公明党もそうですよね。自民党と公明党の政権だったら絶対に社会保険料を下げる改革なんて、マターにも上がらない。議論にすら上がらない」
「なんかずっと26年続いてきて、これからもそれが続くはずだった。けれどもそこに維新の会が入ってきて、維新の公約も含めて高井さんとこれからの日本に要るよねっていうのを、ある意味なんて言うのかね、もう日本のことだけを考えていろんなしがらみ抜いてこれよなっていうのだけをシンプルに連立にまとめたんですよ」
吉村さんが強調するのは、「日本のことだけを考えて、しがらみを抜いた」連立合意。
「僕らの、僕らと高井さんとの間では、で自民党総裁との間でね。で、その中にいくつか入るんですよ。維新の声も当然入ってるし、高井さんがやりたかったことも入ってるし」
「で、これ賛否両論あるのは結構入ってる。だから自公政権から自維政権に変わったことを真を問うだけじゃなくて、政策のものすごい大転換が図られてる」
「その一つがその社会保険料を下げる改革で、僕らも言ってましたけど野党の立場で言ってるだけの状態だったわけです。でもそれを外からやるんじゃなく言うって終わりじゃなくて、言うのは簡単ですけど実行する方が絶対しんどいですから、与党に入ってその社会保険料を下げる改革をやろうと」
「そうなると自民党とぶつかりますよね。だって元々反対なんだから。でもやんなきゃいけないと思ってる中で、今回選挙で、ここは自民党の数が増えてもなかなか後ろ向きであることは変わらないと思うんです。自民党の中で元々やってなかったことだから」
3ヶ月で1兆円以上の改革効果
「薄まったんですか?」
辻井さんが問います。維新の「社保料高すぎやろ」キャンペーンが、他の政党も言い出したことで、維新の主張が薄まったように見えたのではないか、と。
吉村さんは否定します。
「全然薄まってない。全然大丈夫」
「むしろ今まで野党で言ってた状況で、言うのは簡単でしたけど、言って優勢とも出てきてよかったなと。だ、今度はもう一歩僕らは進んで与党の中に入って実際に実行しようという今もうポジションまで来てます」
そして、具体的な成果を語り始めます。
「で、これはやるべきだと思うんですよね。で、例えばですけど実はもう3ヶ月の間に結構ね、進んできてる。結構保障動いてきてるんですよ」
「何? 具体的には」
「具体的には、まだ入り口ですよ。これはもう皆さんに正直に言います。この壁はめっちゃ厚いんで、そんな簡単に、はい、やりますとかできるもんではないっていうのは前提としてお伝えしていきます」
「だってそもそも、医療費だけで50兆円規模ですから、これ国家予算の半分弱ぐらいの規模なんで、めちゃくちゃ大きい壁なんですよ」
「あと高校授業の無償化とか給食の無償化もこれは来年の4月から、維新の実績として、やりますけど、でもこれって本当数千億円ですから単位が違うんですよ。その社会保障の壁を崩すっていうのは。50兆円ですから医療だけで、年金入れたら100兆円」
「もうこれ大きさだけで言うと国家予算とほぼ拮抗するし、国家予算の中の一番大きな歳出は社会保障費ですから」
壁の厚さを認めた上で、吉村さんは成果を語ります。
「だから維新と自民で入って僕ら結構喧嘩してるんですよ。その中で1兆円以上の改革効果を生み出すっていうことはもうやりました」
OTC医薬品控除の拡大
その中身とは何か。
「一つはよく言ってたOTC医薬品、いわゆる薬局で買える薬ですね。これの控除が医療費控除みたいに所得税とかで上限1万2000円の控除が得られる制度があるんですけど、これの上限を維新として3万円にして欲しいと求めてました」
「で、こうやって重症化を防ぐとか、軽いうちに薬局で治すとかっていうことを増やしていけば重症化を防げますから。そうすれば医療費も結果的には下がっていくわけですよ」
「これはもともと維新が言ってたことですけど、連立合意の中に入れて、で、実際に政府・与党でやるってことでもう決まりました。これだけで7700億円の効果があります」
7700億円。これは大きい数字です。
「あともう一つは、これは維新がずっと言い続けてきたことなんですけど、後発医薬品、ジェネリック医薬品ですね。これの普及率を高めることで医療費は下がるわけです」
「で、大阪は知事の時代に、ジェネリック普及率を日本で一番高くしたんですよ。で、これをやることで医療費が下がるってことは大阪で実証済みなんで、これを国でもやりましょうということで、これも連立合意に入れて、で、実際に政府・与党でやるってことでもう決まりました」
「これで3300億円の効果があります」
7700億円と3300億円。合わせて1兆1000億円の改革効果。
「だから1兆円以上の改革効果はもう実現しました。3ヶ月で」
食料品消費税ゼロ – 高井総理の本音
もう一つ、吉村さんが強調したのは、食料品の消費税ゼロ。
「今ちょっとテレビで結構議論になってるでしょう。でも元々ちょっと振り返ってもらったらよく分かるんですけど、高井さんって総裁になる前、総裁選挙のずっと前かな、今年の春ぐらいだったかな、食料品の消費税は0にするべきだったよね。で、国家の品格としてやるべきだぐらいまで確か言ってたと思うんですよ」
「それがこの秋の自民党の総裁選挙の時に、食料費のそれぐらいの議論だったのに、食料費の消費税0は総裁選では公約に掲げませんでしたよね」
「それなんでですかっていうことなんですよ」
吉村さんは自分の見立てを語ります。
「これ僕の見立てでいいですか? それは自民党の中に反対する人たちがたくさんいるからです」
「自民党は消費税、一切絶対触れてはならないという人が多分たくさんいて、減税なんかダメだという人、パワーのある人たちがたくさんいるんだと思います。で、それを言うとっても、じゃないと進次郎さんとの決選投票になってるわけでしょ。自民党の中の、多数を得られないんだろうと。僕は考えたんじゃないかなと思うんです。これは僕の見立てです。本人に聞いてません」
「でもそれは僕の見立てです。あんだけやろうって言ってたことに。で、そういう自民党って組織だと思うんですよ。消費税に関しては」
「で、連立合意の中に書く時も、明確な時期までは食料費の消費税0はかけてないんですよ。でも項目には入れてるんです」
「法整備を早期にやるというようなこと書いて、期限書いてないんですよね。でも項目に残したのはやっぱり高井さんはそれをやりたい。僕らはもうやるべきだと。これはもう維新選でも訴えてましたから。思いは一致したわけです」
「でも時期まではやっぱり書き込めなかった。だからやっぱり総裁としてサインするわけですから、っていう状況だったわけです」
「ということはやっぱりその後ろ向きな人が今もいっぱいいるんです」
「で、自民党の重鎮のある人なんかはこの先、解散が決まってからも私は消費税の減税には反対だと明確に外に向かって言ってる方もいらっしゃるです」
「議員内閣制における総理の立場」
辻井さんが指摘します。
「高井総理はテレビで、5兆円の恒久財源があったらどうしますかって言った時に、いや、こんなことを言ったら自民党に怒られるかもしれないけれど、食料費の消費税0やりたいですねって言ったのは、あれもテレビでも流れてましたよね」
吉村さんは頷きます。
「自民党に怒られるかもしれないけれどっていう話とか、さっきのあの党としてはこれがやっぱ高井さんの、なんて言うの? 議員内閣制における立場だと思うんですよ」
「でもそれを僕らが補強しようってことなんです」
「自民党さんだけだと、いろんな意見があって進みにくいジャンルの政策、高井さんだからそれを、ここから今回は維新ですね。動かすぞと。で、自民党だけじゃできない政策を動かす維新がいると」
与党入りを決めた理由 – 「卑怯だと思った」
なぜ維新は与党入りを決めたのか。
吉村さんは、石破政権時代の経験を語り始めます。
「高校授業の無償化っていうのを掲げてたわけです。で、僕は実は知事としてこれ大阪ではやってたんです。完全無償化っていう仕組みを。で、これは増税じゃなくて、借金を減らして改革で財源を生み出してやりました」
「そうやってると本当にいろんなお母さん、いろんな声も聞くんですけど、行きたい学校行けて、ありがとうございますもやっぱり聞いてやっぱ嬉しいし、そういう子供増やしたいなっていう思いはあって」
「ただこれはネット上でやっぱ税負担かとか色々言われたんですけど、でも税負担では僕は全然やってなくて、増税もしてないし、おかしなとこに流れた補助金止めて子供に回してるだけなんですよ。だと成長させて税収増やしてやってるだけなんですね」
「で、それを大阪もやってる。それ以外の子供たちもやっぱりやるべきじゃないか。で、例えば神奈川の子とか千葉の子とか埼玉の子は無かったわけですよ」
「で、僕もよく聞いたんですけど、なんで東京だけなのと。これ税収格差やんかと。これな何とかしてくれって国への要望って結構周辺の方もあったりしたわけ。これもご存知だと思うんですけど、僕も神奈川の子供も東京の子供も一緒やと思ってるから」
「じゃあそれで喧嘩っていう公約に掲げて、でそれは色々こう石破さんとも協議をしながらやりました。でそれとあと公立小学校の給食費、これぐらいも無償にしようよと」
「でそれをやった時にそれを合意したんですよ。で、予算に賛成したんですよ」
しかし、ここで吉村さんは小泉進次郎さんから批判を受けます。
「小泉進次郎さんは外に向かって、僕じゃなくて外に向かって言ってたんですけど、無責任じゃないかと。つまり国家としてのもし大きな方向性を定めていくんであれば、ちゃんと責任を持ってやるべきだと、与党としてということは小泉さんは実は言ってたんですよ」
「正直僕はそれはそうだなとは思いました。この僕らの政策に賛成せえへんかったら予算に賛成せえへんぞっていう脅しみたいなやり方。これってフェアじゃないなと思ったんです」
「確かに政策実現できたんだけど、フェアじゃないなと。このやり方は責任追ってないから。で、僕は知事として自由にやってきて、財政に対しても全部責任追ってやってきました。いいことも悪いことも、っていうので見てた時に、確かにそこの成果だけは生じたんだけど責任は追ってないよなっていうのはすごく感じたんですよ」
「で、このままままだその教育の無償化、高校の無償とか給食の無償化って国家全体から見たらさっきの医療費の50兆の話じゃないですけど、数千億円でもうすでに国でも低いレベルですけど、高校の修学支援ってやってたから、ある程度上げた実質完全無償化じゃないんですけど、そういう意味では非常にそこまで国家の本質に関わるようなことではないわけですけど」
「もし本当にこれから国家の本質に関わることとか大きな減税とかそういうのをやるんであれば、これはやっぱり責任にある立場にならないと卑怯だなと思ったんですよ。政治家として」
「卑怯だと思った」。この言葉が、吉村さんの決断の核心です。
「で、進次郎さんがいうのも分かるなと思ってました。で、その後、総裁選があって、進次郎さんがなるかどうかって、進次郎さんは結構信頼があるし、菅さんとも信頼があるし。その中で、それはちょっと思ってたんですよ。代表としても政治家としても」
「で、今高井さんになりましたと。で、高井さんなったけど、余計今度は公明党が離れたから余計不安定になったわけです。で、政策の近い国民民主も普通に離れていて完全に孤立した」
「でもそれでも日本の政治を進めなきゃいけないなっていうので、僕ら連立合意しました。で、自民と維新に対しても、与党を加えいきません。衆議院で無所属の人もうギリギリ、ギリギリちょうど数なんですよ」
「だから1人でもかけたら、そうで高井さんもなんかテレビかなんか言ってましたけど、例えば1人2人病気で欠席したら法案通らないんですよ。ちょっと体調が悪くなって行きませんでしたって、実はそれ国会結構あるんですよ」
ギリギリの数。1人でも欠ければ法案が通らない。その緊張感の中で、吉村さんは責任ある立場に立つ決断をしたのです。
自民党内の「引きずり下ろそうとする勢力」
吉村さんは、自民党内の複雑な事情も語ります。
「自民党の中って本当にこう100人百年連ですから皆さん。で、そうなってくると高井さんを引きずり下ろそうとする勢力だっていっぱいいますよ。これはあの僕の意見として言ってもらって、聞いてもらったらいいと思いますけど。でも実際そうだと僕は思います。政治の世界に」
「で、その時に、今回の選挙で本当に自民党議員を増やしすぎるのが本当にいいのかで、そういう人たちもおそらく今静かにしてると思います。高井さん選挙応援来てよとかなってると思います。応援して選挙応援来てくれへんかなってると思いますよ。人ですからね」
「で、でもその選挙終わったらやっぱり反対意見っていうのがぐっと広がってくると、さっきの社会保障もそうだけど進みにくくなることはあり得る」
「でも僕たちはもう本当にシンプルに、元々自民党じゃないですから。で、その中で高井さんがこの去年の10月孤立したんです。孤立した時に、公明党がもう高井さんじゃダメだって言って連立バッと切って、高井さんはで、国民民主党も普通に離れていなくなって、政策が近いって言われてたけど、なんか高井さんが孤立して私は総理になれない女になるかもしれないって言ってたじゃないですか」
「で、その時に僕も連絡があって、本当にこの国の方向性とかこう一緒にガッと話した時に、もうこのままだったらやっぱり日本にとっても良くないと思うから、同じ価値観で同じ政策も50ぐらいガッと組めたんで、じゃあちょっとリスク、僕らはリスクあるけど、それでも前に進もう、日本の政治前に進めるために、高井さんとやろうと思ってること、僕らがやろうと思ってること、ガッチしたんで」
「それぞれ合わさったもんができたんで、じゃあそれをリスク取って前、日本の政治前進めようと判断したわけです。だから極めてシンプルで、純粋なわけですよ。純粋なわけです。元々別の政党だからね」
「なので、我々からするとなんか引きずり下ろそうな気持ちをさらさらないわけ。だって元々孤立してた人と一緒にやろうって進めたわけだから」
中道の観点から考える – 与党のジレンマと野党の覚悟
約1時間にわたる吉村さんのインタビュー。そこから見えてくるのは、政治の複雑さと、改革の難しさです。
自民党という「100人百様」の組織
吉村さんが何度も強調したのは、自民党の多様性です。
医師会から献金を受けている議員がいる。消費税に絶対触れてはならないと考える重鎮がいる。高井総理を支持する人もいれば、引きずり下ろそうとする人もいる。
これは、自民党の強みでもあり、弱みでもあります。
強みは、幅広い意見を包摂できること。様々な立場の人が集まり、議論し、妥協点を見つける。これが自民党の伝統です。
しかし弱みは、改革が進みにくいこと。既得権益を守りたい人がいる。変化を恐れる人がいる。その声が大きければ、改革は止まります。
高井総理が「食料品消費税ゼロ」を春には語っていたのに、総裁選では公約に掲げなかった。吉村さんはそれを「自民党の中に反対する人たちがたくさんいるから」と分析します。
総裁選で勝つためには、自民党内の多数を得る必要がある。そのためには、反対の多い政策は避けざるを得ない。
これが、「議員内閣制における総理の立場」です。
維新の役割 – アクセル役、エンジン役
そこに維新が入ることで、何が変わるのか。
「アクセル役、エンジン役をやる」と吉村さんは語ります。
高井総理は本当はやりたい。しかし自民党内の反対が強い。そこで維新が連立合意に入れる。「これは高井さんと維新の合意だ」という形にすることで、自民党内の反対を押し切る。
社会保険料を下げる改革も、食料品消費税ゼロも、自民党と公明党の政権では「議論にすら上がらなかった」。それが維新が入ることで、連立合意の項目に入る。
3ヶ月で1兆円以上の改革効果。OTC医薬品控除の拡大で7700億円。ジェネリック医薬品の普及で3300億円。
これは、野党の立場では絶対にできなかった成果です。
「卑怯だと思った」- 責任を取る覚悟
しかし、なぜ維新は与党入りを決めたのか。
小泉進次郎さんの「無責任じゃないか」という批判。これが吉村さんの心を動かしました。
野党の立場で、予算に賛成しないぞと脅して政策を実現する。確かに成果は出る。しかし、それは「フェアじゃない」。
「責任追ってないから」
吉村さんは大阪府知事として、財政に対して全部責任を追ってきました。いいことも悪いことも。増税せず、借金を減らし、改革で財源を生み出して高校無償化を実現しました。
その経験があるからこそ、「責任ある立場にならないと卑怯だ」と感じたのです。
国家の本質に関わること、大きな減税をやるのであれば、与党として責任を取る。失敗すれば批判を受ける。財源が足りなければ自分たちで何とかする。
その覚悟を持って、維新は与党入りを決めました。
ギリギリの数が生む緊張感
衆議院でギリギリの数。1人2人病気で欠席したら法案が通らない。
この緊張感が、政治を変える可能性もあります。
一方で、これは不安定でもあります。いつ政権が崩れてもおかしくない。その中で、大きな改革を進めるのは至難の業です。
しかし吉村さんは、その状況を選びました。
「元々孤立してた人と一緒にやろうって進めたわけだから」
高井総理が孤立していた時に、連立を組んだ。それは計算ではなく、「日本の政治を前に進める」という思いからです。
中道とは何か – 対立を超えた改革
吉村さんのインタビューから見えてくる「中道」とは何か。
それは、右でも左でもなく、既得権益にも理想論にも縛られず、「日本のことだけを考えて、しがらみを抜く」ことではないでしょうか。
医師会の献金を受けている自民党議員は、社会保険料を下げる改革に後ろ向きになる。それは当然の利益誘導です。
しかし、それでは日本全体の利益にはならない。医療費50兆円、社会保障費100兆円。この壁を崩さなければ、日本の財政は持たない。
維新は医師会から献金を受けていません。だから、しがらみなく改革を訴えることができる。
一方で、単に「医療費を削れ」と言うのではなく、OTC医薬品の控除拡大、ジェネリック医薬品の普及など、現実的な手段を提示する。
これが、対立を超えた改革です。
野党と与党の違い
「言うのは簡単ですけど、実行する方が絶対しんどい」
吉村さんのこの言葉が、すべてを物語っています。
野党は批判できます。理想を語ることができます。財源を示さなくても、「やるべきだ」と主張できます。
しかし与党は、実行しなければなりません。財源を確保しなければなりません。失敗すれば責任を問われます。
維新は、その「しんどい」道を選びました。
「野党の立場で言ってるだけの状態」から、「与党に入って実際に実行する」ポジションへ。
3ヶ月で1兆円以上の改革効果。これは、与党に入ったからこそ実現できた成果です。
選挙戦での訴え – 「維新にしがみついて」
高井総理の「メガトン級」の人気。その波を受けながらも、維新は何を訴えるのか。
「自民党だけではできないこと」
これが、維新の存在意義です。
高井総理を支持する人にも、「次の選択肢」として維新を選んで欲しい。なぜなら、自民党議員が増えすぎると、高井総理がやりたいことができなくなるから。
自民党内の反対勢力が増えれば、社会保険料を下げる改革も、食料品消費税ゼロも、進まなくなる。
だから、維新が必要なのです。
「高井さんと維新の合意」という形で、自民党内の反対を押し切る。アクセル役、エンジン役を果たす。
これが、維新の戦略です。
政治の複雑さと、改革の難しさ
吉村さんのインタビューを聞いて感じるのは、政治の複雑さです。
単純な「善vs悪」ではありません。自民党内にも、改革派もいれば守旧派もいる。高井総理も、やりたいことがあっても、自民党内の反対で実現できないことがある。
その複雑さを理解した上で、どう改革を進めるか。
維新の答えは、「与党に入って、責任を取りながら、実行する」ことでした。
それは、「卑怯じゃない」やり方です。
野党の立場で批判だけするのは簡単です。しかし、それでは何も変わりません。
与党に入れば、リスクもあります。失敗すれば批判されます。しかし、実行できる可能性があります。
吉村さんは、その困難な道を選びました。
有権者はどう判断するか
2月8日の投開票日。有権者は、この吉村さんの説明をどう受け止めるでしょうか。
「自民党だけではできないことを、維新がやる」
この主張に説得力を感じるか。それとも、「与党に入った時点で、維新も既得権益側だ」と見るか。
3ヶ月で1兆円以上の改革効果を評価するか。それとも、「まだまだ足りない」と見るか。
「責任ある立場に立つ」という覚悟を認めるか。それとも、「結局は自民党に取り込まれただけ」と見るか。
その判断は、有権者一人ひとりに委ねられています。
しかし、少なくとも吉村さんは、自分の言葉で、率直に、維新の立場を説明しました。
「包み隠さない」「本音でぶっちゃける」。それが維新の姿勢だと、辻井さんも評価しています。
その誠実さが、どこまで有権者に届くのか。
選挙の結果が、その答えを示すことになります。
参考URL
- 元動画: https://youtu.be/Jv_FsClMBQk

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