「宣伝下手」を自認する中道 – 岡本共同成長会長が語る理念と苦悩

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「宣伝下手」を自認する中道 – 岡本共同成長会長が語る理念と苦悩

街頭演説から駆けつけた共同成長会長

選挙戦残り4日。36年ぶりとなった真冬の衆院選。中道改革連合の岡本三成共同成長会長が、辻井さんの番組にリモート出演しました。

「スタジオに15分あればお伺いできたんですが、ついさっきまで街頭やっててですね。なのでこの中道本部に来て、ここまでしかたどり着けなかった」

息せき切って駆けつけた岡本さん。超短期決戦の中、中道は何を訴え、日本をどう変えようとしているのか。

「国民の常識に叶った政党」

番組恒例の10の質問コーナー。岡本さんは、リズムよく、時に熱く、中道の理念を語りました。

「自分たちの党を一言で言うと?」

「国民の皆さんの常識に叶った政策を実現していく政党です」

「自分の党のいいところ、ダメなところは?」

「いろんな人材がいて、例えば私も与党経験が長いので、実際に現実主義でやっていくということもあるし、バックグラウンドがいろんな方がいらっしゃるので多様な議論ができます」

そして、率直に認めました。

「悪いところはですね、宣伝下手です。下手くそです」

急な解散に翻弄された新党

「いきなり選挙になって一番困ったことは?」という質問に、岡本さんは苦しい胸の内を明かします。

「先ほど辻井さんおっしゃってたように、政党を作り上げるということに苦労しまして。実はこういう同じ価値観の人と集まっていくというのは、3ヶ月ぐらい前から議論しておりまして」

「例えば今年の通常国会終わったぐらいだったら、もっと多くの方が来てくださるような対話できてたんですね。それが急に解散になって、こういう風な形になったのがちょっと今苦労してるような状況ではあります」

辻井さんも指摘します。「政党というものを作り上げることの難しさと、今まさに作ってる最中で選挙を戦ってることの苦しさみたいなのが滲み出てたなとは思いますね。でも作り上げてないのに選挙はもう迫ってくるわけじゃないですか」

しかし岡本さんは、現場の手応えは悪くないと強調します。

「あと4日間でちゃんと、私たちの目指すべきものをお伝えしていくような努力を重ねていきたいと思います」

中道の「中道」とは何か

最も重要な質問。「中道ってどういう意味をさしているのか?」

岡本さんは、中道のロゴを示しながら説明します。

「皆さんそれぞれ違う意見があります。それで国民の代表ですから、議員にも違う意見があるんですが、今、極端な議論というのが幅を利かしていて、煽られてる感じで」

「この違ってるところに関して『私は違う。だからやれない理由ばっかり探す』んですね」

「ただ交わってるところがあるんです。で、この交わってるところをどうやったら実現できるか」

つまり、右でも左でもない。極端に走らず、多くの人が共感できる部分、交わる部分を見つけて実現していく。それが中道の「中道」だというのです。

食料品の消費税ゼロ – 恒久的政策として

中道が掲げる最も目玉の政策が、「恒久的な食料品の消費税0」です。

「一番効果的なのは、消費税の税率を下げることです。しかもきちっと財源を明らかにして、今年の秋までには実現しようというのが我々中道である」

「食料品の消費税が0になって買いたいものは何?」という質問に、岡本さんは即答します。

「特に買いたいものということは、これ恒久的にやっていきます。毎日の生活です。経済対策として一時的にやるわけではないので、福祉政策として恒久的にやっていきます」

一時的なバラマキではない。恒久的な福祉政策として、食料品の消費税をゼロにする。これが中道の主張です。

「国民のために国家がある」

「今回の選挙で一番の推し政策は?」

「経済政策としてやはり強い経済、強い国家は大切なんですね。私たちは一人ひとりの豊かさの延長線上に強い経済があるという風に思っています」

「国家のために国民がいるんではなくて、国民、生活者の幸せのために国家があると。ですからアプローチを、人への投資のアプローチを根本から変えていきたいと思っています」

国家ファーストではなく、生活者ファースト。これが中道の根本思想です。

生きづらい社会の原因は「将来不安」

「生きづらいとされる現代、なぜそうなった?」

「これはやっぱり将来不安だと思うんですね。まだ人生始まった、学校出たばかりの方が将来不安、ご高齢の方も将来不安」

「やっぱり行政のサービスがしっかりとしてることをご認識いただくような形にして、将来不安を減らしていくことが大事だと思います」

若者も高齢者も、みんなが将来不安を抱えている。その不安を取り除くことが、生きやすい社会につながる。

トランプ大統領へのメッセージ

「トランプ大統領に一言うなら?」

「今ヒーローになるチャンス。トランプ大統領がちゃんと現状を見た上で、過去ではなくてですね、より良い社会を作っていくために、今ヒーローになるチャンスだという風に言いたいと思います」

SNSとフェイクニュースへの危機感

「フェイク溢れるSNSやAI、どんなことに騙された?」

「いろんなニュースに私も騙されています。もうリテラシー上げるだけでは見破れないものが多くありますので、やっぱりプラットフォーマーの責任をこれからしっかりと果たしていただきたいと思ってます」

個人のメディアリテラシーだけでは限界がある。プラットフォーマーの責任を問う姿勢です。

「お前が死んで喜ぶ者にお前のオールを任せるな」

「投票に行く気がない者を動かす言葉は?」

岡本さんは、力強く語りかけます。

「皆さんの人生を誰かに委ねないでください」

「これはですね、私、よく空船に例えるんですが、『お前が死んで喜ぶ者にお前のオールを任せるな』。自分の人生を自分らしく生きていくために、価値観の近い方を是非投票していただきたいと思います」

「現場感覚はネガティブではない」

「現時点の情勢調査、受け止めは?」

「メディアで厳しいという情勢調査ありますけれども、ただ共通してるのは、ほとんどのところで僅差、勝っても負けてもおかしくないということですので、あと4日間で逆転勝利したいと思います」

そして強調します。「決して現場感覚はそれほどネガティブではない。いい勝負できてると思ってます」

中道の観点から考える

この岡本さんのインタビューから見えてくるのは、理念は明確だが、現実には苦戦している新党の姿です。

急造政党の苦しさ

「3ヶ月前から議論していた」「通常国会終わったぐらいなら」という言葉からは、本来ならもっと時間をかけて政党を作り上げたかったという思いが伝わります。

急な解散により、準備不足のまま選挙に突入せざるを得なかった。「宣伝下手」を自認せざるを得ないほど、広報戦略が追いついていない。

これは希望の党と比較されるところです。希望の党は小池百合子氏という「顔」があり、緑の服でカタカタ歩く映像など、メディア戦略が準備されていました。しかし中道は、そこまでの準備ができないまま戦わざるを得なかった。

「交わるところ」を見つける政治

一方で、「違うところではなく、交わるところを実現する」という理念は、分断が進む現代社会において重要な視点です。

極端な意見が幅を利かせ、「私は違うからやれない」という否定から入る政治。それに対して、「共通点を見つけて実現しよう」という姿勢。

これは中道の名に相応しい考え方だと言えます。

恒久政策としての消費税ゼロ

食料品の消費税ゼロを「恒久的な福祉政策」として位置づけている点も注目です。

一時的な経済対策としての減税ではなく、福祉政策として恒久的に実施する。これは、単なるバラマキ批判への反論になっています。

ただし、財源をどう確保するのか。「きちっと財源を明らかにして」と言っていますが、その具体策が十分に伝わっていないのも事実です。

「国民のために国家がある」という理念

「国家のために国民がいるんではなくて、国民の幸せのために国家がある」

この言葉は、中道の基本思想を端的に表しています。これは、国家主義的な右派とも、階級闘争的な左派とも異なる、生活者を中心に置いた政治です。

情勢の受け止め方

メディアの情勢調査は厳しいと認めながらも、「現場感覚はネガティブではない」と強調する岡本さん。

これは希望的観測なのか、それとも本当に現場で手応えを感じているのか。残り4日での「逆転勝利」は可能なのか。

時間が足りなかった新党

結局のところ、中道の最大の問題は「時間が足りなかった」ことではないでしょうか。

理念はある。人材もいる。政策も準備している。しかし、それを有権者に伝える時間、政党としての認知を得る時間、組織を作り上げる時間が圧倒的に不足していた。

もし通常国会終了後にゆっくりと政党を立ち上げ、十分な広報期間を経て選挙に臨んでいたら、結果は違っていたかもしれません。

しかし、政治は「もしも」では動きません。与えられた条件の中で、最善を尽くすしかない。岡本さんの「あと4日間で逆転勝利したい」という言葉には、その覚悟が込められています。

極端に走らず、共通点を見つけて前に進む。生活者のための政治を実現する。将来不安を減らし、誰もが安心して暮らせる社会を作る。

その理念が、残り4日間で有権者にどこまで届くのか。選挙の結果が、その答えを示すことになります。

参考URL

  • 元動画: https://youtu.be/X5GNx729JCo

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