狭小800万で実現する3階建て住宅の真実と注意点
YouTube URL: https://youtu.be/MDoR6rXsDNI
チャンネル: 不動産G 滝島一統
再生回数: 315,920回
📋 案件概要
本動画は、不動産事務所での実際の相談風景を撮影したもので、33歳会社員(年収880万円+副業収入)が、マンションから戸建てに引っ越すため、狭小地(約15坪/50㎡)にローコスト住宅メーカーで3階建て住宅を建築する計画について相談しています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 土地 | 約15坪(50㎡)の狭小地 |
| 土地価格 | 3,760万円(坪単価約250万円) |
| 建物価格(参考) | 1,420万円(24.63坪、坪単価約57万円) |
| 立地 | 藤沢駅徒歩5-6分 |
| 用途地域 | 商業地域(重要ポイント) |
| 建物タイプ | ローコスト住宅メーカーによる3階建て |
| 世帯構成 | 3人家族(夫婦+子供) |
🏗 狭小住宅建築のポイント
1. 間取りの制約
狭小地特有の制約として、以下の点が指摘されました:
階段位置の固定化
- 廊下を最小限にするため、階段は玄関のすぐそば(家の中央付近)に配置せざるを得ない
- ビルトインガレージを作る場合、この制約はさらに厳しくなる
水回りの集約
- 面積を有効活用するため、風呂の上にキッチンを配置するなど、縦に水回りを集約
- 配管コストの削減にもつながる
トイレの配置問題
- 当初プランでは3階にトイレなし(2階と1階のみ)
- 理由:「水圧が低い」との説明
- 滝島氏の意見:藤沢駅近くの市街地で水圧不足は疑問。昨今は4階まで直圧で可能なケースが多い。要再確認。
- 各階にトイレを設置すべき:後から追加は困難、3階から2階に降りるのは不便
2. 窓の重要性
戸建てのメリットは「窓を自由に作れること」。特に以下の箇所には窓が必須:
水回り(トイレ・浴室)
- 換気扇だけでは不十分
- カビ対策・空気循環のため窓が必要
- オプション費用がかかっても付けるべき
階段
- 採光の確保
- 3階に熱気がこもる問題を解決
- 排熱効果を高める
リビングと階段の仕切り
- 引き戸などで仕切りがないと、エアコンの空気が上下階に逃げる
- 全館冷房状態になり光熱費が高騰
- 引き戸の設置を強く推奨
3. 断熱・基礎工事の品質
ローコスト住宅の最大の注意点は、目に見えない部分の品質です。
断熱材
- 安価な断熱材を使用している可能性が高い
- 特に3階は屋根からの熱で「サウナ状態」になる
- ルーフバルコニーの有無にかかわらず、断熱性能が重要
- 省エネ基準の数値は満たしていても、実際の快適性は別問題
基礎工事
- 表層改良のみが一般的(建築基準法上は合法)
- 本来は地盤30m下まで杭を打つべきだが、コストがかかるため省略
- 地盤沈下・傾き・液状化に弱い構造になる可能性
木材の品質
- 節目だらけの安価な木材を使用している可能性
- 節目に穴が開いているような木材(押すと抜ける)も使用されるケースあり
- 構造強度に影響する重要な問題
滝島氏のコメント: 「ローコスト住宅は、材料の大量仕入れでコストを下げているのは事実だが、安い素材を使っているのも事実。目に見えない部分にどこまで金をかけているかが重要」
4. オプション費用の罠
- 参考見積もりは最低限の仕様
- 窓の追加、断熱材のグレードアップ、水回りの増設などで坪単価が2倍になることもある
- 最終的な総額を必ず確認すること
💰 価格評価
土地価格
- 3,760万円(約15坪)
- 坪単価約250万円
- エリア的にはやや高め(建売とセット販売のため、土地に利益が乗っている可能性)
建物価格
- 1,420万円(24.63坪)
- 坪単価約57万円
- ローコスト住宅としては標準的
- 建売とセット販売のため、土地・建物合わせた総額で考えるべき
総合評価
- このハウスメーカーは現在土地の売却に困っている状況
- バーゲンセール品として提供されている可能性が高い
- 立地(藤沢駅徒歩5-6分)を考えれば悪くない
⭐ リセールバリュー評価
強み
1. 商業地域であること(最大の強み)
- 一般的な居住用物件で商業地域に建つのは極めて稀
- 用途制限がほぼない(風俗店も出せる地域)
- 民泊・ホテル営業が可能な可能性が高い
- 各階にトイレ・洗面を設置すれば、365日営業の民泊物件として転用可能
- 投資案件としての価値が高い
2. 立地
- 藤沢駅徒歩5-6分(駅近)
- 人通りがあり、防犯面でも有利
- 土地価格が上昇傾向のエリア
3. 駐車場の有無
- 駐車場は必須(ビルトインガレージ推奨)
- 駐車場がないとリセール時に買い手が激減
懸念点
1. 狭小住宅
- 15坪という面積は万人受けしない
- ファミリー層には狭い可能性
2. ローコスト住宅の品質
- 将来的な修繕費用が高くつく可能性
- 10-15年後の設備更新時期に大きな費用が発生
3. 3階建ての住みにくさ
- 高齢になると階段の上り下りが負担
- エアコン効率の悪さ(全館空調になりがち)
⚠️ 注意すべきポイント(チェックリスト)
| チェック項目 | 本案件の状況 | 判定 | 詳細 |
|---|---|---|---|
| 3階にトイレ設置可能か | 「水圧不足」で不可との説明 | ⚠️ | 藤沢市街地で水圧不足は疑問。要再確認 |
| 窓の数(水回り・階段) | オプション対応 | ⚠️ | 追加費用をかけても設置すべき |
| 断熱材の品質 | 不明(仕様書要確認) | ⚠️ | 3階の暑さ対策に直結 |
| 基礎工事の方法 | 表層改良のみ | ⚠️ | 杭工事が理想だがコスト増 |
| 木材の品質 | 不明 | ⚠️ | 節目の多い安価な木材の可能性 |
| オプション費用総額 | 不明(見積もり段階) | ⚠️ | 最終的に坪単価2倍になることも |
| 駐車場の有無 | ビルトインガレージ計画 | ✅ | リセール時に必須 |
| 商業地域の活用 | 未検討 | △ | 民泊可能性など要確認 |
| 私道持分 | あり(許可証提示済み) | ✅ | 掘削許可も取得済み |
🎯 まとめ
この物件に向いている人
- 駅近の立地を重視する人
- 将来的に民泊などの投資用途も検討している人
- リセールバリューを重視する人
- 狭小住宅でも問題ない家族構成(少人数)
この物件に向いていない人
- 広さを求める人
- ローコスト住宅の品質に不安を感じる人
- 長期間(30年以上)住み続ける予定の人
- 高齢になっても住み続けたい人(3階建ては階段がきつい)
滝島氏の総評
「商業地域という点が最大の魅力。居住用でも民泊用でも転用可能な柔軟性がある。ただし、ローコスト住宅の品質には要注意。特に断熱・基礎・木材などの目に見えない部分の仕様を必ず確認すること。オプション費用で総額が跳ね上がる可能性があるため、最終的な見積もりをしっかり取ること」
📌 推奨アクション
- 水圧問題の再確認:水道局または設計士に3階トイレ設置可能性を確認
- 仕様書の精査:断熱材・基礎工事・木材のグレードを確認
- オプション総額の見積もり取得:窓・トイレ・引き戸などを含めた最終見積もり
- 商業地域の活用方法を検討:民泊可能性を市役所で確認
- セコムなど防犯システムの導入検討(商業地域は人通りがあるが、念のため)
- 駐車場設置の最終確認(ビルトインガレージの詳細仕様)
記事作成日: 2025年11月30日
動画出典: 不動産G 滝島一統
分析者: Claude (AI不動産分析アシスタント)

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