【2025年最新版】PMP試験完全ガイド!年収1,000万円超も夢じゃない!初心者が知るべき全知識を徹底解説
こんにちは!「PMP(ピーエムピー)」という資格をご存知ですか?プロジェクトマネージャーを目指す方や、すでにPMとして活躍されている方にとって、キャリアと年収を劇的にアップさせる最強の武器になる国際資格です。
実は、PMP資格保有者の平均年収は日本で約1,000万円超とも言われており、資格を持っていない人と比べて年収が33%も高いというデータもあります。「そんなにすごい資格なら、自分も挑戦してみたい!」と思いませんか?
でも、「どうやって受験するの?」「費用はいくらかかるの?」「どんな問題が出るの?」と疑問だらけですよね。この記事では、PMP試験を初めて受ける方に向けて、概要から申し込み方法、合格のコツまで、知りたいことを全部まとめて徹底解説します!
PMP試験とは?まずは基本を押さえよう
PMPって何の略?
PMP = Project Management Professional(プロジェクトマネジメント・プロフェッショナル)
アメリカに本部がある非営利団体PMI(プロジェクトマネジメント協会:Project Management Institute)が認定する、プロジェクトマネジメントに関する国際資格です。世界中で通用する資格で、グローバル企業や外資系企業では特に高く評価されています。
なぜPMPがそんなに価値があるの?
PMPが高く評価される理由は3つあります:
1. 世界共通の国際資格
日本だけでなく、アメリカ、ヨーロッパ、アジアなど世界中で通用します。転職や海外勤務を視野に入れている方には特に有利です。
2. 客観的なスキル証明
「プロジェクトマネジメントができます」と口で言うだけでなく、国際的に認められた第三者機関があなたのスキルを客観的に証明してくれます。
3. PMBOKガイドという世界標準の知識体系
PMPはPMBOKガイド(Project Management Body of Knowledge)という、プロジェクトマネジメントの世界標準に基づいています。これは企業規模や業界を問わず適用できる普遍的な知識です。
PMP取得で年収はどれくらい上がる?驚きのデータ公開
「資格を取って年収が上がるの?」という疑問、当然ありますよね。実はPMPは年収アップ効果が非常に高い資格なんです。
日本のPMP保有者の平均年収
PMIが公表している最新データ(2023年版)によると、日本のPMP資格保有者の平均年収は約1,072万円(1ドル=146円換算)とされています。
一般的な日本のプロジェクトマネージャーの平均年収が600~800万円程度と言われる中、この差は歴然です。
資格保有による年収アップ率
PMP資格を持つことで、持っていない人と比較して給与が33%高くなるというデータもあります。つまり、年収600万円の人が資格を取得すれば、年収約800万円にアップする可能性があるということです。
日本ではPMP資格を持つことによって、年収は50万円~200万円程度上昇することが期待できるとも言われています。
キャリアアップのチャンス拡大
年収だけでなく、キャリアの選択肢も広がります:
- 外資系企業への転職:外資系ではPMPが昇進条件になっているケースも
- 大規模プロジェクトのリーダー抜擢:社内での信頼度が向上
- フリーランスPMとしての独立:高単価案件を受注しやすくなる
受験資格はある?誰でも受けられるの?
PMP試験は誰でも受けられるわけではありません。以下の条件を満たす必要があります。
必要な実務経験(学歴による違い)
大卒(4年制大学卒業)の場合
- プロジェクトマネジメント経験:3年間・4,500時間以上
- 公式プロジェクトマネジメント研修:35時間以上
大卒以外(専門学校・高専・高卒など)の場合
- プロジェクトマネジメント経験:5年間・7,500時間以上
- 公式プロジェクトマネジメント研修:35時間以上
「35時間の公式研修」とは?
PMIが認定した研修機関でのプロジェクトマネジメントに関する研修です。以下の方法で取得できます:
- 研修会社の講座を受講(費用:5万円~15万円)
- Udemyなどのオンライン講座(費用:1万円~2万円)← おすすめ!
Udemyなら「Udemy35時間公式」で12,800円程度で取得できるため、コストを抑えたい方にはオンライン講座が人気です。
プロジェクトマネジメント経験って何?
「プロジェクトマネジメント経験」とは、以下のような役割を果たした経験です:
- プロジェクトリーダー・サブリーダー
- プロジェクトの計画立案や進捗管理
- ステークホルダーとの調整
- チームのマネジメント
必ずしも「プロジェクトマネージャー」という肩書きがなくても、実質的にPM業務を行っていればOKです。
試験の費用は?全部でいくらかかる?
PMP試験にかかる費用を全部まとめました。
受験料(本体価格)
PMI会員になる場合
- PMI年会費:$152.9(約22,000円)
- PMP受験料(会員価格):$405(約59,000円)
- 合計:$557.9(約81,000円)
PMI会員にならない場合
- PMP受験料(非会員価格):$555(約81,000円)
2024年8月6日から、PMI非会員の受験料が改定されました。
結論:PMI会員になってもならなくても、初回受験料はほぼ同じ約8万円です。ただし、万が一不合格になった場合の再受験料に差が出ます。
再受験料
- 会員:$275(約40,000円)
- 非会員:$375(約55,000円)
再受験の可能性を考えるなら、会員になっておいた方が安心です。
その他の費用
35時間研修の費用
- 研修会社の講座:5万円~15万円
- Udemyオンライン講座:1万円~2万円 ← おすすめ
勉強にかかる費用
総額はいくら?
最安パターン(Udemy研修利用):
– 35時間研修(Udemy):1.5万円
– 参考書・問題集:1.5万円
– 受験料:8万円
– 合計:約11万円
標準パターン(研修会社利用):
– 35時間研修(研修会社):10万円
– 参考書・問題集:1.5万円
– 受験料:8万円
– 合計:約19.5万円
PMP試験の申し込み方法を徹底解説!ステップバイステップ
それでは、実際の申し込み手順を詳しく見ていきましょう。すべて英語のウェブサイトで手続きを行うため、最初は戸惑うかもしれませんが、ひとつずつ進めれば大丈夫です!
ステップ1:PMIアカウントを作成する
まず、PMIの公式サイト(www.pmi.org)にアクセスし、アカウントを作成します。
- PMI公式サイトにアクセス
- 「Join Now」または「Sign In」から新規登録
- 氏名、メールアドレス、住所などの基本情報を入力(英語で記入)
- アカウント作成完了
注意:住所は後で証明書の郵送先になるため、正確に入力してください。
ステップ2:PMI会員登録の検討(任意)
PMI会員になると受験料が割引になるため、再受験の可能性も考慮して会員登録をおすすめします。
- 年会費:$152.9(約22,000円)
- メリット:受験料割引、PMI会員コミュニティへのアクセス、資格維持のためのPDU取得が容易
ステップ3:PMP受験申請(Application)
PMIアカウントにログインし、PMP試験の受験申請を行います。
入力内容
- 個人情報:氏名、住所、連絡先
- 学歴情報:最終学歴(卒業年月日、学校名など)
- PM実務経験:過去のプロジェクト経験を記載
- プロジェクト名
- 期間(開始日・終了日)
- 役割(Project Manager、Team Leaderなど)
- プロジェクトの内容
- 従事した時間数
- 35時間研修の履歴:研修名、主催者、受講日、時間数
重要:実務経験は最低3~5つのプロジェクトを記載する必要があります。合計時間が4,500時間(または7,500時間)を超えるようにしてください。
ステップ4:監査(Audit)の可能性
申請者の約5~10%はランダムに「監査(Audit)」の対象になります。監査対象になると、以下の書類提出が求められます:
- 卒業証明書(英文)
- プロジェクトマネジメント経験を証明する上司や責任者の署名
- 35時間研修の受講証明書
監査通知から90日以内に書類を提出する必要があります。
監査書類の詳細ガイド
監査に選ばれた場合、慌てず正確に対応すれば問題ありません。以下、各書類について詳しく解説します。
1. 卒業証明書(英文)の取得方法
日本大学の場合の具体例:
日本大学の卒業生が英文卒業証明書を取得する場合、各学部の窓口または郵送で申請が可能です。
申請方法:
– 窓口申請:各学部の教務課窓口で直接申請
– 郵送申請:以下の書類を学部の教務課に郵送
必要書類(郵送の場合):
1. 証明書交付願(各学部のウェブサイトからダウンロード可能)
– 氏名はローマ字で記入
– 必要な証明書の種類と枚数を記載
2. 定額小為替(郵便局で購入)
– 英文証明書:600円(1通目)、追加1通につき200円
3. 本人確認書類のコピー(運転免許証、パスポートなど)
4. 返信用封筒(宛先・氏名を記入し、切手を貼付)
注意点:
– 英文証明書は発行に約10日間かかるため、余裕を持って申請
– 電話、FAX、メールでの申請は不可
– 証明書は在学時・卒業時の氏名で発行される
他大学の場合:
各大学によって手続きが異なるため、出身大学の「卒業証明書 英文」で検索し、教務課・学生課のウェブサイトを確認してください。多くの大学では同様の郵送申請システムを採用しています。
2. プロジェクトマネジメント経験を証明する署名
PMIはDocuSignという電子署名システムを使用しており、監査画面で署名者のフルネームとメールアドレスを入力すると、自動的に署名依頼メールが送信されます。
署名者の要件:
基本的には、申請書に記載したプロジェクト経験の際の直属の上司やマネージャーが署名します。
ケース別の対応:
ケース1:あなたが一般社員・主任クラスの場合
– 課長、部長など直属の上司が最適
ケース2:あなたが課長・本部長など管理職の場合
– 優先度1:あなたの直属の上司(部長、副社長、社長など)
– 優先度2:同じプロジェクトに関わった他部門の同等役職者
– 優先度3:プロジェクトスポンサーやステークホルダー
本部長の場合の具体例:
あなたが本部長で、あるプロジェクトを主導した場合:
– 最も望ましい:副社長や社長(あなたの上司)
– 許容される:他本部の本部長(ただしそのプロジェクトに関与している必要あり)
– 避けるべき:あなたの部下
PMIは署名者が「プロジェクトでの役割を証明できる立場にいること」を求めているため、同格以上の役職者で、そのプロジェクトに関与していた人物が適切です。
退職済みの上司の場合:
元上司が退職済みなどで連絡が取れない場合、同僚やチームメンバーでも可能とされています。事前にPMIに相談すれば、柔軟に対応してくれるケースもあります。
署名プロセス:
1. 監査画面で署名者の氏名(フルネーム)とメールアドレスを入力
2. PMIからDocuSign経由で署名依頼メールが自動送信
3. 署名者がメール内の「REVIEW DOCUMENTS」をクリック
4. プロジェクト経験の詳細を確認
5. オンラインで電子署名を実施
3. 35時間研修の受講証明書
Udemyの場合の取得方法:
Udemyでは、コース修了後に修了証明書を自動でダウンロード可能です。
推奨コース:
– “PMP Certification Exam Prep Course 35 PDU Contact Hours/PDU”(Andrew Ramdayal講師)
– 最も評価が高く、多くの日本人受験者が利用
– 英語講義だが日本語字幕(自動翻訳)あり
– セール時は2,000円程度で購入可能
証明書のダウンロード手順:
1. Udemyでコースを最後まで視聴
2. 全ての動画を完了すると、修了証明書が自動発行
3. コースページから「証明書」または「Certificate」をクリック
4. PDFとしてダウンロード
注意点:
– 証明書に記載される時間数は、コース動画の総時間に基づく
– 実際の学習時間は35時間では終わらず、メモや復習を含めると50~70時間程度かかる場合も
– PMIによる監査時にのみ証明書の提出が必要で、通常の申請時は不要
研修会社の場合:
研修会社(アイシンク、アイテック、トレノケートなど)の講座を受講した場合も、修了時に受講証明書が発行されます。PDFまたは郵送で受け取れます。
監査対応の成功のコツ
- 事前準備:申請時から、将来監査に選ばれる可能性を考慮して書類を整理しておく
- 迅速な対応:90日以内という期限があるため、通知を受けたらすぐに動く
- PMIとのコミュニケーション:不明点があればPMIサポートに英語でメール相談可能
- 書類の正確性:特に署名者の情報(氏名、メールアドレス)は正確に入力
ステップ5:受験料の支払い
申請が承認されると、受験料の支払い画面に進みます。
- 支払い方法:クレジットカード(VISA、Mastercard、American Expressなど)
- 金額:会員$405、非会員$555
支払いが完了すると、Eligibility ID(受験資格ID)が発行されます。このIDは試験予約に必要なので、必ず控えておきましょう。
ステップ6:試験予約
受験料支払い後、試験の予約を行います。試験は2つの方法から選べます:
オプション1:テストセンター受験(ピアソンVUE)
- メリット:ほぼ毎日受験可能、試験環境が整っている
- デメリット:会場まで行く必要がある
- 予約方法:ピアソンVUEのサイトで日時・会場を選択
オプション2:オンライン試験(ATA社)
自宅やオフィスからオンラインで受験できます。
- メリット:移動不要、リラックスした環境で受験可能
- デメリット:月2回程度の実施、カメラ・マイクなど機材が必要
- 予約方法:ATA社のシステムで日時を予約
ステップ7:試験当日
試験当日は以下の点に注意しましょう:
- 身分証明書:パスポート、運転免許証など(顔写真付き、英語表記のもの推奨)
- 到着時間:試験開始30分前には到着
- 持ち込み禁止:スマートフォン、メモ、飲食物など
PMP試験の形式と内容を詳しく解説
試験の基本情報
- 試験時間:230分(3時間50分)
- 問題数:180問(うち5問はダミー問題で採点対象外)
- 合格ライン:約60%以上(175問中106問正解)
- 言語:英語・日本語の両方表示可能
- 試験形式:4択の選択問題がメイン
出題ドメイン
- ピープル(People):42%
- チームマネジメント
- リーダーシップ
- コミュニケーション
- プロセス(Process):50%
- プロジェクト計画
- リスク管理
- スケジュール管理
- ビジネス環境(Business Environment):8%
- 組織戦略との整合性
- ステークホルダー管理
ウォーターフォール vs アジャイル
2021年の試験改定により、アジャイル開発の問題が約50%を占めるようになりました。従来のウォーターフォール型開発とアジャイル開発の両方を理解する必要があります。
問題の特徴
PMP試験の約90%はストーリー仕立ての「シナリオ問題」です。単なる知識を問うのではなく、実際のプロジェクト現場での判断力が問われます。
実際の試験問題に挑戦!例題3問
それでは、PMP試験の雰囲気を掴むために、実際の試験に近い形式の例題を3問解いてみましょう。
例題1:アジャイル開発のスプリント計画
問題文:
あなたはアジャイル開発プロジェクトのスクラムマスターです。次のスプリント計画ミーティングで、開発チームのメンバーから「今回のスプリントでは、前回積み残したユーザーストーリー3つと、新規のユーザーストーリー5つを完了させたい」という提案がありました。しかし、あなたの経験上、チームのベロシティ(速度)から判断すると、このタスク量は現実的ではありません。
この状況で、あなたが取るべき最も適切な行動はどれですか?
選択肢:
A. チームの意欲を尊重し、提案通りのタスク量でスプリントを開始する。もし完了できなければ次のスプリントに持ち越せば良い。
B. プロダクトオーナーに相談し、優先順位が最も高いユーザーストーリーを選定してもらい、チームのベロシティに基づいた現実的なタスク量に調整する。
C. チームに対して、過去のベロシティデータを示し、現実的なタスク量に修正するよう強く指示する。
D. プロジェクトマネージャーに判断を仰ぎ、タスク量を決定してもらう。
正解:B
解説:
アジャイル開発では、持続可能なペースでの開発と完成度の高いインクリメントの提供が重視されます。
- Aは不適切:無理なタスク量を設定すると、品質が低下し、積み残しが増えて負のスパイラルに陥ります。
- Bが正解:プロダクトオーナーと協力して優先順位を明確にし、ベロシティに基づいた現実的な計画を立てることが、アジャイルの原則に合致します。
- Cは不適切:スクラムマスターは「強く指示する」のではなく、チームが自己組織化できるようにファシリテートする役割です。
- Dは不適切:アジャイルではチームが自律的に判断することが推奨されます。
例題2:ステークホルダーとのコミュニケーション
問題文:
あなたは大規模なシステム開発プロジェクトのプロジェクトマネージャーです。プロジェクトは順調に進んでいますが、主要なステークホルダーの一人である営業部長が、定期的な進捗報告会議に全く出席しません。その結果、営業部長は最新のプロジェクト状況を把握しておらず、後になって「こんなはずではなかった」と不満を述べることがあります。
この状況を改善するために、あなたが最初に取るべき行動はどれですか?
選択肢:
A. 営業部長に対して、会議への出席が義務であることを明記したメールを送る。
B. 営業部長と1対1のミーティングを設定し、彼のニーズや懸念事項を理解した上で、適切なコミュニケーション方法を相談する。
C. プロジェクトスポンサーに報告し、営業部長に会議への出席を促すよう依頼する。
D. 営業部長の代理として、営業部の他のメンバーに会議に出席してもらう。
正解:B
解説:
ステークホルダーマネジメントの基本は、相手のニーズを理解し、適切なコミュニケーション方法を見つけることです。
- Aは不適切:一方的な通知は関係を悪化させる可能性があります。
- Bが正解:営業部長が会議に出席しない理由(時間がない、会議の価値を感じていないなど)を理解し、彼に合ったコミュニケーション方法(短いメール要約、週次レポートなど)を提案することで、関係を改善できます。
- Cは不適切:まず自分で直接対話を試みるべきです。上層部に訴えるのは最後の手段です。
- Dは不適切:代理では営業部長本人の意思が反映されず、後で問題が再発します。
例題3:リスク管理
問題文:
あなたのプロジェクトでは、重要なソフトウェアコンポーネントを外部ベンダーから調達する予定です。しかし、そのベンダーは過去に納期遅延のトラブルがあったという情報を耳にしました。プロジェクトスケジュールは非常にタイトで、納期遅延はプロジェクト全体に大きな影響を与える可能性があります。
この状況で、あなたが最初に取るべき行動はどれですか?
選択肢:
A. そのベンダーとの契約を中止し、別のベンダーを探す。
B. リスク登録簿に「ベンダーの納期遅延」というリスクを記録し、影響度と発生確率を評価した上で、リスク対応計画を策定する。
C. ベンダーに対して、納期厳守を約束する契約条項を追加する。
D. プロジェクトスポンサーに報告し、判断を仰ぐ。
正解:B
解説:
プロジェクトマネジメントでは、リスクを特定し、評価し、対応計画を立てることが重要です。
- Aは不適切:情報だけで即座に契約を中止するのは性急です。代替ベンダーが見つからない可能性もあります。
- Bが正解:まずリスクを正式に記録し、影響度と発生確率を評価します。その上で、リスク対応計画(例:バッファを設ける、契約条項に罰則を入れる、代替ベンダーを確保するなど)を策定します。これがPMBOKガイドのリスクマネジメントプロセスに沿った正しいアプローチです。
- Cは部分的には良いですが、これだけでは不十分です。契約条項だけでなく、包括的なリスク対応計画が必要です。
- Dは不適切:プロジェクトマネージャーはリスク管理の責任者です。まず自分でリスク評価と対応計画を作成し、必要に応じてスポンサーに相談します。
合格のコツ!効率的な勉強法を包括的に解説
PMP試験に一発合格するための勉強法とコツを、合格者の体験談をもとにまとめました。
1. 勉強時間の目安
PMP合格のために必要な勉強時間はおおよそ50~100時間と言われています。
- 1日1時間の勉強:約2~3か月
- 1日2時間の勉強:約1~1.5か月
実際には、45時間で合格した例や、60時間で合格した例もあるため、効率的に勉強すれば短期間での合格も十分可能です。
2. 勉強の3ステップ
ステップ1:PMBOKガイドと参考書で基礎知識をインプット(20~30時間)
まずは、PMBOKガイド第7版と日本語の参考書を読み、プロジェクトマネジメントの基礎知識を身につけます。
おすすめ参考書:
– 「PM教科書 PMP完全攻略テキスト PMBOKガイド第7版対応」(翔泳社)
– PMBOKガイド第7版(PMI公式)
勉強のコツ:
– 最初から全てを完璧に理解しようとしない
– ざっと全体像を掴む程度でOK
– わからない部分は付箋を貼って後回し
ステップ2:問題集で実践力を養う(30~50時間)
「極力本番に近い形式の問題を解くこと」が最も重要です。PMP試験はストーリー仕立ての問題がほとんどなので、問題集で実践的なシナリオに慣れましょう。
おすすめ問題集:
– 「PMP問題集+模擬試験 1230問」(オンライン)
– Udemy「PMP試験対策 模擬試験問題集(6回分/全300問)」
– PMI Study Hall(PMI公式の模擬試験)
勉強のコツ:
– 合格者は平均して800問以上を解いている
– 間違えた問題は必ず解説を読み、なぜその答えが正しいのかを理解する
– 「PMIイズム」(PMIの考え方)に慣れる
ステップ3:模擬試験で仕上げ(10~20時間)
本番と同じ形式・時間で模擬試験を繰り返し、時間配分と集中力を鍛えます。
勉強のコツ:
– PMI Study Hallの模擬試験を初見で6割以上正答できる自信がついたら本番予約
– 本番は230分で180問なので、1問あたり約77秒のペースを意識
– 試験は60問ずつ3ブロックに分かれており、各ブロック後に10分休憩が取れます
3. アジャイル対策は必須
2021年の試験改定により、アジャイル開発の問題が約50%を占めるようになりました。ウォーターフォールだけでなく、スクラム、カンバン、リーン開発などのアジャイル手法もしっかり学びましょう。
アジャイル学習のポイント:
– スクラムの役割(プロダクトオーナー、スクラムマスター、開発チーム)
– スプリント、バックログ、デイリースタンドアップなどの用語
– アジャイルマニフェストの価値観と原則
4. PMIイズムを理解する
PMP試験では、PMIが推奨する「あるべき姿」に基づいた回答が求められます。たとえ実務では違うやり方をしていても、PMIの考え方に沿った選択肢を選ぶ必要があります。
PMIイズムの例:
– コミュニケーションは直接対話が基本:メールよりも対面やビデオ会議を優先
– ステークホルダーとの協力:対立ではなく協力的な解決を目指す
– 継続的改善:問題が起きたら根本原因を分析し、プロセスを改善する
5. 時間配分の戦略
試験は230分で180問。1問あたり約77秒しかありません。
時間管理のコツ:
– 悩んだ問題は「マーク」して後で見直す
– 最初の60問を60分以内に解く
– 10分休憩でリフレッシュ(トイレ、軽食、ストレッチ)
6. 英語と日本語の両方を表示する
PMP試験では、英語と日本語の両方を同時表示できます。日本語訳が微妙な場合があるため、英語も確認すると理解しやすくなります。
7. 短期集中がおすすめ
3か月以上勉強期間を空けると、モチベーションが続かず挫折しやすいです。1~2か月の短期集中で一気に合格を目指しましょう。
おすすめの教材・リソース
必須教材
- PMBOKガイド第7版(PMI公式)
- PMI会員になると無料でダウンロード可能
- PM教科書 PMP完全攻略テキスト PMBOKガイド第7版対応(翔泳社)
- 日本語でわかりやすく解説
- 価格:約4,000円
- Udemy「PMP試験対策 模擬試験問題集(6回分/全300問)」
- 実践的な問題で力試し
- 価格:2,000円~(セール時)
無料リソース
- PMP道場(IT Concepts Japan)
- 無料で370問の問題が解ける
- 豆検(MAMAKEN)
- 無料サンプル問題が豊富
- PMI公式サンプル問題
- PMI公式サイトで無料サンプル問題が入手可能
試験当日の注意点
持ち物チェックリスト
- 身分証明書(パスポート、運転免許証など顔写真付き)
- Eligibility ID(受験資格ID)のメモ
- 確認メールのプリントアウト
やってはいけないこと
- スマートフォン、スマートウォッチの持ち込み
- メモ用紙、参考書の持ち込み
- 飲食物の持ち込み(会場により水は可)
テストセンターでの流れ
- 受付で身分証明書を提示
- 貴重品をロッカーに預ける
- 金属探知機でチェック
- 試験室に案内される
- パソコンでログイン
- 試験開始
よくある質問(FAQ)
Q1. 英語が苦手でも大丈夫ですか?
A. 大丈夫です!試験は日本語と英語の両方で表示されます。ただし、申請手続きは英語で行う必要があるため、Google翻訳などを活用しましょう。
Q2. 不合格だった場合、いつ再受験できますか?
A. 不合格後、14日間の待機期間を経て再受験が可能です。最大で年に3回まで受験できます。
Q3. 資格取得後、更新は必要ですか?
A. はい。PMP資格は3年ごとに更新が必要です。更新には60PDU(Professional Development Units)を取得する必要があります。
PDUとは?
PDU(Professional Development Units)とは、プロジェクトマネジメントの専門能力を維持・向上させるための継続教育単位です。3年間のCCR(Continuing Certification Requirements)サイクル内に60PDU以上を取得する必要があります。
PDUの内訳要件
- 教育分野(Education):最低35PDU以上
- 「Ways of Working」領域:最低8PDU
- 「Power Skills」領域:最低8PDU
- 「Business Acumen」領域:最低8PDU
- ギブバック活動分野(Giving Back):最大25PDUまで(任意)
重要:60PDUを全て教育分野で取得することも可能です。
簡単にPDUを取得する方法(費用別)
【完全無料】おすすめ度★★★★★
1. ProjectManagement.comの無料ウェビナー視聴(最も簡単!)
PMIのサイトから無料のWebinar視聴でPDUを取得できます。
特徴:
– 100本以上の無料動画が視聴可能
– 1本あたり0.25~1PDU取得(大半は1時間で1PDU)
– 通勤時間やお昼休みにスマホで視聴可能
– 試験なし、視聴するだけでOK
– 視聴実績は自動的にmyPMIへ連携され、2日後にメール通知
– 英語字幕付きの動画もあり
費用:完全無料(0円)
60PDU取得にかかる時間:約60時間の動画視聴
2. 読書によるPDU取得
2017年4月に読書によるPDU取得の上限が撤廃され、60PDUを全て読書で稼ぐことも可能になりました。
取得方法:
– プロジェクトマネジメント関連の書籍を読む
– 1冊あたり読書時間6時間として、6PDU取得
– 10冊読めば計60時間=60PDU
費用:0円~(図書館、所有書籍、オーディオブックを活用)
おすすめ書籍例:
– PMBOKガイド第7版
– プロジェクトマネジメント関連の技術書
– リーダーシップやアジャイル開発の書籍
3. PMI会員特典の無料eラーニング
PMI会員は無料のeラーニングでPDUを取得できます。
費用:PMI年会費$152.9(約22,000円)のみ
【低コスト】おすすめ度★★★★☆
4. Udemy講座(セール時がお得!)
Udemyの「PDU」対応講座を受講してPDUを取得できます。
費用:セール時1講座1,400円~2,000円程度
– 60PDU分の講座を3~5本購入:合計5,000円~10,000円
特徴:
– 日本語字幕付き(自動翻訳)
– いつでも好きな時間に視聴可能
– 修了証明書が自動発行
– Udemyは頻繁にセールを実施(半額以下になることも)
注意点:
– UdemyでPDUとして計上可能な講座は、講師がPDU数を明記している講座のみ
– Udemyアカウント内で「PDU」と検索すると該当講座が見つかる
【通常コスト】おすすめ度★★★☆☆
5. 研修会社のセミナー・eラーニング
トレノケート、アイシンク、アイテックなどの研修会社が提供するPDU対応講座。
費用:1講座3万円~10万円
– 60PDU分:合計10万円~30万円
メリット:
– 講師に質問できる
– 体系的に学べる
– 同じ目標を持つ仲間と交流できる
【ギブバック活動】おすすめ度★★☆☆☆
6. 記事執筆・ブログ投稿
プロジェクトマネジメントに関するブログ記事やQiita投稿などでPDU取得。
取得量:執筆1時間につき1PDU(最大25PDUまで)
費用:0円
7. ボランティア活動
取得量:活動1時間につき1PDU(最大25PDUまで)
費用:0円
注意:ギブバック活動は最大25PDUまでしか申請できません。
最もおすすめのPDU取得プラン
完全無料プラン(0円):
– ProjectManagement.com無料ウェビナー:40PDU
– 読書(図書館活用):20PDU
– 合計費用:0円
効率重視プラン(5,000円):
– Udemy講座(セール時):60PDU
– 合計費用:約5,000円
バランスプラン(2,000円):
– ProjectManagement.com無料ウェビナー:35PDU
– Udemy講座1本(セール時):15PDU
– 読書:10PDU
– 合計費用:約2,000円
資格更新の手数料
PDUを60以上取得したら、PMI公式サイトで更新手続きを行います。
更新手数料:
– PMI会員:$60(約8,700円)
– 非会員:$150(約21,800円)
差額:$90(約13,100円)
ポイント:PMI会員の方が更新手数料が$90も安いため、3年間の会員費($152.9 × 3年 = $458.7)を考慮しても、長期的にはお得です。
更新のタイミング
60PDU以上を満たした方は、CCRサイクルの終了を待たずにいつでも更新可能です。早めに60PDUを取得して更新すれば、次の3年サイクルが早く始まります。
Q4. 実務経験がギリギリ足りない場合はどうすればいいですか?
A. プロジェクトマネジメント経験は、必ずしも「プロジェクトマネージャー」という肩書きがなくても認められます。チームリーダー、サブリーダー、計画立案や進捗管理を担当した経験があれば、それを申請に含めましょう。
Q5. アジャイル経験がないのですが大丈夫ですか?
A. 大丈夫です!受験資格としてアジャイル経験は必須ではありません。ただし、試験では約50%がアジャイル関連の問題なので、参考書や問題集でしっかり勉強しましょう。
まとめ:PMP試験で年収1,000万円超のキャリアを掴もう!
PMP試験は決して簡単な試験ではありませんが、正しい勉強法で効率的に学べば、2~3か月で合格可能です。
この記事のポイント:
✅ PMP資格保有者の平均年収は約1,000万円超
✅ 資格保有で年収が33%アップするデータあり
✅ 受験資格:3年(または5年)のPM経験+35時間研修
✅ 総費用:約11万円~19.5万円
✅ 試験形式:230分、180問、60%以上で合格
✅ 勉強時間:50~100時間(1~3か月)
✅ 合格のコツ:問題集800問以上+PMIイズムの理解+短期集中
PMP資格を取得すれば、キャリアの選択肢が広がり、年収アップのチャンスも大きく広がります。「挑戦してみようかな」と思ったら、ぜひ今日から準備を始めてみてください!
この記事があなたのPMP合格への第一歩になれば嬉しいです。応援しています!
参考URL
- PMP®試験概要:受験資格、難易度、勉強法など | E-PROJECT
- 【2025年最新】PMP試験とは?50時間で一発合格した勉強方法を解説! | xTECH.tv
- PMP®取得者の平均年収と年収が高い理由を徹底解説 | アイテック
- PMP資格は年収にどのくらい影響する? | Geekly
- PMPは転職に有利?PMP資格保有者の年収相場も徹底解説! | エイジレス思考
- 【PMP試験】受験料支払、試験申し込み、会場予約の流れ | まりねブログ
- 【PMP】受験申請手続きの流れ | まりねブログ
- PMPの申し込み方法から試験対策まで全解説 | たけゆうラボ
- PMPを60時間で合格する試験対策 | たけゆうラボ
- 【PMP合格者が語る】効率的な勉強方法 | IT Concepts Japan
- PMI非会員様向けPMP受験料の改定について | アイシンク株式会社
- 受験予約等について | PMI日本支部
- 3ヶ月でPMPに合格した時の学習スケジュール | Study-PM
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