Claude Code完全コマンドガイド：全オプション徹底解説【初心者向け】

こんにちは！今回は、AI開発ツール「Claude Code」の全コマンドとオプションを、実際の使用例とともに詳しく解説します。

Claude Codeは非常に多機能なツールで、開発者の作業効率を大幅に向上させる様々なコマンドが用意されています。しかし、多くのオプションがあるため、どの機能をいつ使えば良いのか迷ってしまう方も多いでしょう。

この記事では、Claude Codeの全コマンドを実際の開発シーンでの使用例とともに、初心者の方でも理解できるよう丁寧に解説していきます。ぜひ参考にして、Claude Codeを最大限活用してください！

Claude Codeの基本的な起動方法
1. 対話型モード（REPL）
2. 非対話型モード
対話型モードの全コマンド解説
実際の開発シーンでの活用例
トラブルシューティングでの活用
1. 問題発生時の基本的な対処法
2. よくある問題と解決方法
チーム開発での活用
1. 設定の共有
2. レビュープロセスの効率化
効率的な使用のためのベストプラクティス
まとめ
参考リンク

Claude Codeの基本的な起動方法

まずは、Claude Codeの基本的な起動方法から確認しましょう。

対話型モード（REPL）

最も基本的で推奨される使用方法です：

# 対話型セッション開始
claude

使用例：

$ claude
Claude Code v1.0.44 - Interactive session started

> こんにちは！このプロジェクトについて教えて
[Claude Codeがプロジェクトを分析し、説明を提供]

> src/main.js のバグを修正して
[Claude Codeが該当ファイルを分析し、修正を実行]

非対話型モード

単発のタスクを素早く実行したい場合：

# 単発の質問
claude -p "question"

使用例：

# コードの分析
claude -p "このプロジェクトの構造を教えて"

1. 簡単な修正
claude -p "package.jsonのセキュリティ問題をチェックして"

1. ファイルの内容確認
claude -p "README.mdを読んで、このプロジェクトの概要を教えて"

対話型モードの全コマンド解説

ここからは、対話型モード内で使用できる全コマンドを詳しく解説します。

1. /add-dir – 作業ディレクトリの追加

機能: 新しいディレクトリをClaude Codeの作業範囲に追加

構文: /add-dir [directory_path]

使用例：

# 新しいディレクトリを作業対象に追加
> /add-dir src/components

1. 複数のディレクトリを順次追加
> /add-dir docs
> /add-dir tests
> /add-dir config

実際の活用シーン：

大きなプロジェクトで特定のディレクトリにフォーカスしたい時
新たに作成したディレクトリをClaude Codeに認識させたい時
サブプロジェクトやモジュールを作業対象に含めたい時

2. /bug – フィードバック送信

機能: Claude Codeの問題や改善要望を開発チームに報告

構文: /bug

使用例：

> /bug
[GitHub issueページが開き、バグレポートフォームが表示される]

実際の活用シーン：

コマンドが正常に動作しない時
新機能の要望がある時
ドキュメントの間違いを発見した時

3. /clear – 会話履歴のクリア

機能: 会話履歴を完全にクリアし、コンテキストを開放

構文: /clear

使用例：

> /clear
[会話履歴が完全にクリアされ、新しいセッションが開始される]

実際の活用シーン：

長時間の作業でメモリ使用量が多くなった時
全く異なるプロジェクトに切り替える時
機密情報を扱った後にセッションをリセットしたい時

4. /compact – 会話履歴の圧縮

機能: 会話履歴をクリアしつつ、重要な情報の要約をコンテキストに保持

構文: /compact [summarization_instructions]

使用例：

# 基本的な圧縮
> /compact

1. カスタム要約指示付きの圧縮
> /compact 今回の作業で実装した新機能についてのみ要約を保持して

1. 特定の情報に絞った圧縮
> /compact バグ修正とテスト結果に関する情報のみを残して

実際の活用シーン：

長時間の開発セッションで履歴が膨大になった時
重要な決定事項や進捗を残しつつメモリを節約したい時
プロジェクトの途中経過を整理したい時

5. /config – 設定パネルの開放

機能: Claude Codeの設定を変更するためのパネルを開く

構文: /config

使用例：

> /config
[設定パネルが開き、各種設定を変更可能]

実際の活用シーン：

AIモデルを変更したい時
作業ディレクトリを変更したい時
言語設定やテーマを変更したい時

6. /cost – セッションコスト確認

機能: 現在のセッションでのAPI使用料金と時間を表示

構文: /cost

使用例：

> /cost
Session Cost: $0.15
Duration: 45 minutes
Tokens Used: 15,432

実際の活用シーン：

長時間のセッションで料金を確認したい時
チーム開発でコスト管理が必要な時
効率的な使用方法を検討したい時

7. /doctor – ヘルスチェック

機能: Claude Codeのインストール状況と動作状態を診断

構文: /doctor

使用例：

> /doctor
✅ Claude Code installation: OK
✅ API connection: OK
✅ Git configuration: OK
✅ Node.js dependencies: OK
❌ Python environment: Missing packages
⚠️  IDE integration: Not configured

実際の活用シーン：

初回セットアップ時の動作確認
突然コマンドが動かなくなった時の診断
新しい環境での動作確認

8. /exit – セッション終了

機能: 対話型セッションを終了

構文: /exit

使用例：

> /exit
[セッションが終了し、ターミナルに戻る]

実際の活用シーン：

作業が完了した時
他のツールに切り替えたい時
セッションを一旦終了したい時

9. /export – 会話のエクスポート

機能: 現在の会話をファイルまたはクリップボードにエクスポート

構文: /export [filename]

使用例：

# ファイルに保存
> /export conversation_20240109.json

1. クリップボードにコピー
> /export

1. 特定の形式で保存
> /export my_session.md

実際の活用シーン：

重要な開発セッションを記録したい時
チームメンバーと作業内容を共有したい時
後で作業を継続するための準備

10. /help – ヘルプ表示

機能: 利用可能なコマンドとショートカットを表示

構文: /help

使用例：

> /help
[全コマンドの一覧と簡単な説明が表示される]

実際の活用シーン：

使用できるコマンドを確認したい時
特定のコマンドの使い方を思い出したい時
新機能を探したい時

11. /hooks – フック管理

機能: ツールイベントに対応するフック設定を管理

構文: /hooks

使用例：

> /hooks
[フック設定の管理画面が表示される]

1. 例：Gitコミット前にテストを実行するフック
pre-commit: npm test
post-merge: npm install

実際の活用シーン：

自動化ワークフローを設定したい時
特定のイベントで自動実行したい処理がある時
CI/CDパイプラインと連携したい時

12. /ide – IDE統合管理

機能: IDEとの統合設定を管理し、ステータスを表示

構文: /ide

使用例：

> /ide
IDE Integrations Status:
✅ VS Code: Connected
❌ WebStorm: Not configured
⚠️  Vim: Partially configured

実際の活用シーン：

好みのIDEでClaude Codeを使用したい時
複数のIDEを切り替えて使用したい時
IDE統合の問題を解決したい時

13. /init – CLAUDE.md初期化

機能: プロジェクトにCLAUDE.mdファイルを作成し、コードベースのドキュメントを初期化

構文: /init

使用例：

> /init
[CLAUDE.mdファイルが作成され、プロジェクトの基本情報が記録される]

実際の活用シーン：

新しいプロジェクトでClaude Codeを使い始める時
プロジェクトの構造をClaude Codeに学習させたい時
チーム開発でプロジェクト情報を共有したい時

14. /install-github-app – GitHub Actions設定

機能: リポジトリにClaude GitHub Actionsを設定

構文: /install-github-app

使用例：

> /install-github-app
[GitHub Appの設定画面が開き、リポジトリとの連携が設定される]

実際の活用シーン：

CI/CDパイプラインにClaude Codeを組み込みたい時
Pull Requestの自動レビューを設定したい時
GitHub Actionsとの連携を設定したい時

15. /login – ログイン

機能: AnthropicアカウントでClaude Codeにログイン

構文: /login

使用例：

> /login
[ブラウザが開き、Anthropicアカウントでの認証が開始される]

実際の活用シーン：

初回セットアップ時
認証トークンが期限切れになった時
別のアカウントに切り替えたい時

16. /logout – ログアウト

機能: 現在のAnthropicアカウントからログアウト

構文: /logout

使用例：

> /logout
[ログアウトが完了し、認証情報がクリアされる]

実際の活用シーン：

作業終了時のセキュリティ対策
別のアカウントに切り替えたい時
共有マシンでの使用終了時

17. /mcp – MCP サーバー管理

機能: Model Context Protocol（MCP）サーバーを管理

構文: /mcp

使用例：

> /mcp
MCP Servers:
✅ file-server: Running
✅ git-server: Running
❌ database-server: Stopped

1. サーバーの開始
> /mcp start database-server

1. サーバーの停止
> /mcp stop file-server

実際の活用シーン：

外部サービスとの連携を設定したい時
カスタムプロトコルを使用したい時
高度な統合機能を利用したい時

18. /memory – メモリ管理

機能: Claude Codeのメモリファイルを編集

構文: /memory

使用例：

> /memory
[メモリ編集画面が開き、学習内容やプロジェクト情報を編集可能]

実際の活用シーン：

プロジェクト固有の情報を記録したい時
チーム開発でのコーディング規約を設定したい時
Claude Codeの学習内容を調整したい時

19. /migrate-installer – インストーラー移行

機能: グローバルnpmインストールからローカルインストールに移行

構文: /migrate-installer

使用例：

> /migrate-installer
[インストール方法の移行処理が開始される]

実際の活用シーン：

古いバージョンから新しいインストール方法に更新したい時
インストールの問題を解決したい時
推奨されるインストール方法に変更したい時

20. /model – AIモデル設定

機能: Claude CodeのAIモデルを設定

構文: /model [model_name]

使用例：

# 現在のモデルを確認
> /model
Current model: claude-3-sonnet

1. モデルを変更
> /model claude-3-opus
> /model claude-3-haiku

実際の活用シーン：

より高性能なモデルを使用したい時
コストを抑えたい時
特定のタスクに最適化されたモデルを選択したい時

21. /permissions – 権限管理

機能: ツールの許可・拒否ルールを管理

構文: /permissions

使用例：

> /permissions
Tool Permissions:
✅ File operations: Allowed
✅ Git operations: Allowed
❌ System commands: Denied
⚠️  Network access: Restricted

1. 権限の変更
> /permissions allow network
> /permissions deny file-delete

実際の活用シーン：

セキュリティポリシーに従って権限を制限したい時
特定の操作を禁止したい時
安全な環境で Claude Code を使用したい時

22. /pr-comments – Pull Request コメント取得

機能: GitHub Pull Request のコメントを取得

構文: /pr-comments

使用例：

> /pr-comments
Pull Request #42 Comments:
- @reviewer1: この部分のエラーハンドリングを改善してください
- @reviewer2: テストケースを追加してください
- @author: 修正しました。確認をお願いします

実際の活用シーン：

Pull Request のレビューコメントを確認したい時
レビュー指摘事項を修正したい時
レビューの進捗を確認したい時

23. /release-notes – リリースノート表示

機能: Claude Code のリリースノートを表示

構文: /release-notes

使用例：

> /release-notes
Claude Code v1.0.44 Release Notes:
- 新機能: GitHub Actions統合
- 改善: パフォーマンス向上
- 修正: Windows環境での日本語文字化け問題

実際の活用シーン：

新機能を確認したい時
バグ修正情報を確認したい時
アップデート内容を把握したい時

24. /resume – 会話再開

機能: 保存された会話を再開

構文: /resume [filename]

使用例：

# 特定のファイルから再開
> /resume conversation_20240109.json

1. 最新の保存データから再開
> /resume

実際の活用シーン：

前回の作業を継続したい時
長期プロジェクトの途中経過を復元したい時
チームメンバーの作業を引き継ぎたい時

25. /review – Pull Request レビュー

機能: Pull Request のレビューを実行

構文: /review

使用例：

> /review
Pull Request #42 Review:
✅ コードスタイル: 適切
⚠️  テストカバレッジ: 78% (推奨: 80%以上)
❌ セキュリティ: 潜在的な脆弱性を発見

実際の活用シーン：

Pull Request を効率的にレビューしたい時
自動的な品質チェックを実行したい時
レビューの見落としを防ぎたい時

26. /status – ステータス確認

機能: Claude Code の総合ステータスを表示

構文: /status

使用例：

> /status
Claude Code Status:
Version: v1.0.44
Model: claude-3-sonnet
Account: user@example.com
API Status: ✅ Connected
Git Status: ✅ Repository detected
IDE Integration: ✅ VS Code connected
Current Directory: /home/user/my-project

実際の活用シーン：

現在の設定状況を確認したい時
問題の原因を特定したい時
環境の健全性をチェックしたい時

27. /terminal-setup – ターミナル設定

機能: Shift+Enter での改行キーバインドを設定

構文: /terminal-setup

使用例：

> /terminal-setup
[ターミナルの設定が更新され、Shift+Enterで改行が可能になる]

実際の活用シーン：

複数行のコードを入力したい時
長い説明文を入力したい時
より快適な入力環境を設定したい時

28. /upgrade – アップグレード

機能: Claude Code Max へのアップグレード（高レート制限とOpus モデル）

構文: /upgrade

使用例：

> /upgrade
[アップグレード画面が開き、高機能プランへの移行が可能]

実際の活用シーン：

より高性能なモデルを使用したい時
レート制限を回避したい時
商用利用やチーム開発で使用したい時

29. /vim – Vim モード切り替え

機能: Vim と通常編集モードを切り替え

構文: /vim

使用例：

# Vim モードに切り替え
> /vim
[Vim キーバインドが有効になる]

1. 通常モードに戻す
> /vim
[通常の編集モードに戻る]

実際の活用シーン：

Vim ユーザーが慣れ親しんだ操作を使いたい時
効率的なテキスト編集を行いたい時
既存のVim設定を活用したい時

実際の開発シーンでの活用例

ここでは、実際の開発シーンでこれらのコマンドがどのように連携して使用されるかを紹介します。

シーン1: 新しいプロジェクトの開始

# 1. Claude Code セッション開始
claude

1. 2. プロジェクトの初期化
> /init

1. 3. 作業ディレクトリの追加
> /add-dir src
> /add-dir tests
> /add-dir docs

1. 4. 現在のステータス確認
> /status

1. 5. プロジェクトの理解
> このプロジェクトの構造を分析して、開発方針を提案して

1. 6. 基本的な開発環境の構築
> package.json を作成して、必要な依存関係をインストールして

シーン2: バグ修正とテスト

# 1. 現在の状況確認
> /status

1. 2. バグの特定
> src/main.js のエラーを特定して、修正方法を提案して

1. 3. テストの実行
> npm test を実行して、どのテストが失敗しているか確認して

1. 4. 修正の実施
> 特定したバグを修正して、適切なテストケースも追加して

1. 5. 再テスト
> 修正後のテストを実行して、すべてのテストが通ることを確認して

シーン3: Pull Request の作成とレビュー

# 1. 現在の変更確認
> git status で変更内容を確認して

1. 2. Pull Request の作成
> 変更内容をコミットして、Pull Request を作成して

1. 3. 自己レビュー
> /review

1. 4. レビューコメントの確認
> /pr-comments

1. 5. レビュー指摘事項の修正
> レビューコメントで指摘された点を修正して

シーン4: 長期プロジェクトの管理

# 1. 前回のセッション復元
> /resume project_session.json

1. 2. 進捗状況の確認
> これまでの開発進捗を整理して、次にやるべきことを教えて

1. 3. 新機能の実装
> ユーザー認証機能を実装して、既存のコードベースに統合して

1. 4. メモリの圧縮
> /compact 認証機能の実装内容と重要な設計決定のみを残して

1. 5. セッションの保存
> /export auth_implementation.json

トラブルシューティングでの活用

問題発生時の基本的な対処法

# 1. システムの診断
> /doctor

1. 2. 現在の設定確認
> /status

1. 3. 権限の確認
> /permissions

1. 4. 問題の報告
> /bug

よくある問題と解決方法

問題1: コマンドが正常に動作しない

# 診断実行
> /doctor

1. 権限確認
> /permissions

1. 必要に応じて権限を追加
> /permissions allow file-operations

問題2: メモリ使用量が多い

# 会話履歴の圧縮
> /compact

1. または完全クリア
> /clear

問題3: API接続エラー

# ログアウト・再ログイン
> /logout
> /login

1. 設定の確認
> /config

チーム開発での活用

設定の共有

# プロジェクト設定の初期化
> /init

1. チーム共通の設定
> /memory
[チーム共通のコーディング規約やプロジェクト情報を記録]

1. GitHub Actions の設定
> /install-github-app

レビュープロセスの効率化

# 自動レビューの実行
> /review

1. レビューコメントの確認
> /pr-comments

1. 修正後の再レビュー
> /review

効率的な使用のためのベストプラクティス

1. 定期的なメンテナンス

/compact を使用して定期的に会話履歴を整理
/cost でコスト使用状況を確認
/doctor で定期的な健康チェック

2. セキュリティ対策

/permissions で適切な権限設定
作業終了時の /logout
機密情報を扱った後の /clear

3. 効率的な開発

/resume と /export で作業の継続性を保つ
/hooks で自動化を活用
/ide で好みの開発環境と統合

まとめ

Claude Code は非常に多機能なツールで、適切に活用すれば開発効率を大幅に向上させることができます。この記事で紹介した全29のコマンドを使い分けることで、以下のような効果が期待できます：

開発効率の向上：

自然言語でのコード操作
自動化されたテストとレビュー
効率的なプロジェクト管理

品質の向上：

一貫したコードスタイル
包括的なテストカバレッジ
自動化されたセキュリティチェック

チーム開発の改善：

統一された開発環境
効率的なレビュープロセス
知識の共有と継承

最初は全てのコマンドを覚える必要はありません。まずは基本的な対話型モードから始めて、必要に応じて各コマンドを試してみてください。/help コマンドはいつでも利用できるので、迷った時は遠慮なく使用しましょう。

Claude Code を使って、より効率的で楽しい開発体験を実現してください！

参考リンク

参考URL一覧：