【2026年2月版】JELOS後継ROCKNIX最新情報|レトロゲーム機カスタムFW・対応デバイス・導入手順を徹底解説
はじめに
レトロゲーム愛好家にとって欠かせない存在だったカスタムファームウェア「JELOS(Just Enough Linux Operating System)」が正式に開発終了となり、後継プロジェクト「ROCKNIX」へとバトンが渡されました。Anbernic、PowKiddy、Retroidなど多くの中華ゲーム機に対応するROCKNIXは、JELOSのDNAを受け継ぎつつ、さらなる進化を遂げています。
本記事では、JELOSからROCKNIXへの移行の背景、ROCKNIXの特徴と対応デバイス、導入手順、そして2026年のレトロゲームハンドヘルド市場の最新動向について詳しく解説します。
JELOSの終焉とROCKNIXの誕生
Retro Game Corpsのレポートによると、JELOSカスタムファームウェアは正式に開発終了(retired)となりました。
“The JELOS custom firmware has been officially retired, former team members are now moving to a new project called ROCKNIX (Rockchip + Linux).”
JELOSの開発チームメンバーたちは、新プロジェクト「ROCKNIX」に移行しています。ROCKNIXの名前はRockchip(レトロゲーム機に広く採用されているSoC)とLinuxを組み合わせたもので、そのルーツを明確に示しています。
JELOSのDiscordコミュニティもROCKNIXに切り替わり、コミュニティの継続性が確保されています。JELOSのソースコードは引き続きGitHubで閲覧可能ですが、バイナリの提供は終了しています。
なぜJELOSは終了したのか
オープンソースプロジェクトの持続性は常に課題です。JELOSは少数のエンスーシアスト(熱意ある開発者)によって開発されていましたが、対応デバイスの急増とメンテナンスの負担が増大し、プロジェクトの再編が必要になりました。ROCKNIXとしてリスタートすることで、より持続可能な開発体制を構築する狙いがあります。
ROCKNIXの特徴と進化
Retro Dockで紹介されているROCKNIXは、JELOSの基盤の上に構築された次世代のレトロゲーミングカスタムファームウェアです。
幅広いデバイスサポート
ROCKNIXは、Anbernic(RG353シリーズ、RG505など)、PowKiddy(RGB30、X55など)、Retroid(Pocket 4シリーズ)をはじめとする多数のハンドヘルドデバイスに対応しています。Rockchipベースのデバイスを中心としていますが、Allwinnerなど他のSoCベースのデバイスにもサポートが拡大されています。
Emulation Stationフロントエンド
JELOSと同様に、Emulation Stationフロントエンドを採用しています。美しいテーマとゲームリストの管理機能により、直感的な操作でゲームを選択・起動できます。スクレーパー機能でゲームのサムネイルやメタデータを自動取得することも可能です。
RetroArchコアとスタンドアロンエミュレーター
“It uses the Emulation Station frontend with a combination of Retroarch cores doing the emulation for older systems, and retroarch and standalone core options for newer systems like N64, Dreamcast and PSP.”
古いシステム(ファミコン、スーファミ、メガドライブなど)にはRetroArchコアを使用し、より高負荷なシステム(N64、ドリームキャスト、PSP)にはRetroArchまたはスタンドアロンのエミュレーターオプションが用意されています。これにより、幅広い世代のゲームを快適にプレイできます。
PortMasterサポート
移植されたPCゲームをハンドヘルドでプレイできるPortMasterに対応しており、Stardew Valley、Celeste、Undertaleなどの人気インディーゲームを楽しむことができます。
2026年のレトロゲームハンドヘルド市場
RetroGameHandheldsやRetro Dockのレビューによると、2026年のレトロゲームハンドヘルド市場は以下のトレンドが見られます。
高性能化の加速
Snapdragon G3x Gen 2やDimensity 1100といった高性能SoCを搭載したデバイスが増え、PS2やGameCubeのエミュレーションが快適に動作するようになっています。
カスタムFWの選択肢の拡大
ROCKNIXに加え、R36S Custom Firmwareのような特定デバイス向けのカスタムFWや、DROIXが紹介する様々なFWオプションが存在し、ユーザーは自分の用途に合った選択ができます。
Linux / Androidデュアルブート
多くのデバイスがLinuxベースのカスタムFW(ROCKNIX等)とAndroidのデュアルブートに対応しており、レトロゲームはLinux、Androidゲームや動画視聴はAndroidと使い分けが可能です。
実践手順:ROCKNIXの導入方法
ステップ1:対応デバイスの確認
ROCKNIX公式サイトで、お持ちのデバイスが対応リストに含まれているか確認します。
ステップ2:ファームウェアのダウンロード
対応するデバイス向けのROCKNIXイメージファイルをダウンロードします。デバイスごとに異なるイメージが提供されているため、正しいものを選択してください。
ステップ3:microSDカードへの書き込み
Balena EtcherやRufusなどのツールを使って、ダウンロードしたイメージをmicroSDカード(32GB以上推奨)に書き込みます。
# Linux/macの場合
sudo dd if=ROCKNIX-RG353V.img of=/dev/sdX bs=4M status=progress
ステップ4:初期設定
microSDカードをデバイスに挿入して起動します。初回起動時は自動的にパーティションの拡張とセットアップが行われます。Wi-Fiの設定、言語設定、コントローラーマッピングを行いましょう。
ステップ5:ROMとBIOSの配置
別のmicroSDカード(ゲームストレージ用)にROMファイルとBIOSファイルを配置します。各エミュレーターごとのフォルダ構造に従ってファイルを整理してください。
よくある質問(FAQ)
Q: JELOSからROCKNIXへの移行は簡単ですか?
A: ROCKNIXは新規インストールが推奨されています。セーブデータはバックアップして移行可能ですが、設定はやり直す必要があります。
Q: ROCKNIXは無料ですか?
A: はい、ROCKNIXはオープンソースで完全に無料です。ソースコードもGitHubで公開されています。
Q: どのデバイスがおすすめですか?
A: コストパフォーマンスならAnbernic RG353VやR36S、性能重視ならAnbernic RG556やRetroid Pocket 4 Proがおすすめです。用途と予算に応じて選択しましょう。
Q: ROCKNIXでオンラインプレイはできますか?
A: RetroArchのNetplay機能に対応しているため、Wi-Fi経由でのオンラインマルチプレイが可能です。ただし、安定した動作にはWi-Fi環境の品質が重要です。
まとめ
JELOSからROCKNIXへの移行は、レトロゲームカスタムFWコミュニティにとって重要な転換点です。開発チームの継続性が確保され、対応デバイスの拡充やパフォーマンスの改善が続いていることは、コミュニティの健全さを示しています。
2026年のレトロゲームハンドヘルド市場はますます活況を呈しており、高性能デバイスとROCKNIXのような優れたカスタムFWの組み合わせにより、かつてないほど快適なレトロゲーミング体験が実現しています。JELOSユーザーの方はぜひROCKNIXへの移行を、初めての方はこの機会にレトロゲームハンドヘルドの世界に足を踏み入れてみてください。

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