【全10回で理解するサピエンス全史 第7回】なぜ「力の強い人」がリーダーじゃないの? ~権力・協力・苦しみの本質を探る旅~
こんにちは! サピエンス全史ナビゲーターの 朝倉ヒナタ です ✨
「全10回で理解するサピエンス全史」シリーズ、いよいよ第7回!
今回のテーマは、ちょっとスパイシーですよ〜 🌶️
「なぜ腕っぷしが強い人がトップじゃないの?」
「人間はなぜ協力できるの?」
「そもそも人はなぜ苦しむの?」
一見バラバラに見えるこの3つの問い、実は深〜くつながっているんです。
今日はサピエンス全史の中でも特にグッとくるパートを、一緒に探検していきましょう! 📗💡
💪 筋肉ムキムキ=権力者…ではない!?
まず最初の「あれ?」ポイントから。
歴史上、ほとんどの社会で男性が権力を握ってきました。いわゆる「家父長制」ですね。
よくある説明は 「男性のほうが体力があるから女性を従わせた」 というもの。
でもハラリさん、これをバッサリ斬ります ⚔️
「人間の場合、体力と社会的権力はまったく比例しない。二〇代の人のほうが六〇代の人よりもずっと強壮なのに、たいていは六〇代の人が二〇代の人を支配している」
…確かに! 😳
考えてみてください。会社の社長って、必ずしも腕相撲が強いわけじゃないですよね(笑)。
ハラリさんはさらにこんな例も出しています👇
「一九世紀中期、アラバマ州のプランテーションの典型的な所有者は、自分の綿花畑で働いている奴隷なら誰を相手に回しても、ほんの数秒で地面にねじ伏せられてしまっただろう」
つまり、「力が強い=偉い」ではない んです。
マフィアのドンだって、実際に殴り合いをするのは若い子分たち。ボスは指示を出すだけ。
チンパンジーの群れですら、アルファオス(ボス猿)は暴力だけじゃなくて 仲間との連合づくり で地位を獲得するんですって 🐒
むしろ歴史を見ると、肉体労働をするのはいつも下層階級。身体的能力と社会的権力は反比例していることすらある。
じゃあ、人間社会でトップに立つために本当に必要なものって何なんでしょう?
🤝 サピエンス最大の武器=「赤の他人と協力する力」
答えのヒントは、サピエンスの進化そのものにあります。
ハラリさんはこう書いています👇
「アルベルト・アインシュタインは古代の狩猟採集者と比べて、手先の器用さでははなはだ劣っていた。それにもかかわらず、大勢の見知らぬ人どうしが協力するという私たちの能力は、劇的な進歩を遂げた」
石器時代、石の槍を作るのは 一人の職人が数分で完成 できる仕事でした。
でも現代の核弾頭を作るには? ウランを掘る人、物理学者、工場の作業員… 世界中の何百万人もの「赤の他人」の協力 が必要です 🌍
これがサピエンスのスゴさ。
ライオンより弱い。チーターより遅い。でも 「知らない人同士で協力できる」 という一点で、地球の頂点に立った。
ハラリさんは、生物学と歴史の関係をこう整理しています:
- 生物学がアリーナ(舞台)を決める → 人間の身体的限界
- でもそのアリーナはめちゃくちゃ広い → 虚構を発明する能力で、複雑なゲームを編み出せる
- だから行動を理解するには歴史を見る必要がある → 生物学だけでは説明できない
面白い比喩もあります🎙️
「私たちの生物学的な制約にだけ言及するのは、サッカーのワールドカップを観戦しているラジオのスポーツキャスターが、選手たちのしていることの説明ではなく、競技場の詳しい説明を聴取者に提供するようなものだ」
「ピッチは105m×68mで芝は天然芝で…」って延々と説明されても、試合のことわかんないですよね(笑) ⚽
大事なのは、その舞台の上で 人間がどんなゲームをプレイしてきたか なんです。
🍩 なぜドーナツを食べすぎちゃうの? ~狩猟採集民のDNA~
ちょっと脱線に見えるかもしれませんが、ここも面白いので紹介させてください! (^▽^)
ハラリさんは「なぜ人は高カロリーの食べ物を食べすぎるのか?」という身近な謎も解いてくれます。
「三万年前の典型的な狩猟採集民が手に入れられる甘い食べ物は一種類しかなかった。熟れた果物だ」
石器時代の女性がイチジクの木を見つけたら、ヒヒに食べられる前に その場で食べられるだけ食べる のが正解だったんです 🐒🍎
この「甘いものを見つけたら全部食べろ!」という本能が、私たちのDNAにしっかり刻まれている。
「今日私たちは高層アパートで暮らし、冷蔵庫には食べ物があふれているかもしれないが、DNAは私たちが依然としてサバンナにいると思っている」
コンビニでスイーツを買いすぎちゃうのは、あなたの意志が弱いんじゃなくて、3万年前のご先祖さまの生存戦略 が発動してるだけなんです(笑) 🍰✨
🧘 そして、人はなぜ「苦しむ」のか?
さて、ここからが今回のクライマックス。
サピエンス全史は歴史の本ですが、ハラリさんは 「幸福とは何か」「苦しみとは何か」 という哲学的な問いにも真正面から向き合います。
約2500年前、ゴータマ・シッダールタ(のちのブッダ)は気づきました。
「人々は富や権力を追い求め、知識や財産を獲得し、息子や娘をもうけ、家や御殿を建てる。それなのに、何を成し遂げようと、けっして満足しない」
お金持ちになっても、もっと欲しくなる。恋人ができても、いなくならないか不安になる。
「もっともっと」の無限ループ ∞
ゴータマが発見した真理はシンプルでした👇
「苦しみは不運や社会的不正義、神の気まぐれによって生じるのではない。苦しみは本人の心の振る舞いの様式から生じる」
つまり、外の世界が問題なんじゃなくて、自分の心の「渇愛(かつあい)」 が苦しみを生んでいる。
- 不快なことがあると → 「消えてくれ!」と渇愛する
- 快いことがあると → 「ずっと続いて!もっと!」と渇愛する
どちらにしても、心は永遠に満足しない 😢
でもゴータマは解決策も見つけました。
「心が何か快いもの、あるいは不快なものを経験したときに、物事をただあるがままに理解すれば、もはや苦しみはなくなる」
「私は何を経験し たいか ?」ではなく、「私は今何を経験し ているか ?」に集中する。
これ、現代で言う マインドフルネス そのものですよね! 🧠✨
🔗 3つの問いはつながっている
ここで最初の3つの問いを振り返ってみましょう。
- なぜ力が強い人がトップじゃないの? → 人間社会は「体力」ではなく「精神的・社会的能力」で動いている
- なぜ人間は協力できるの? → 「虚構を信じる力」で赤の他人と協力し、巨大な社会を作れる
- なぜ人は苦しむの? → 心の「渇愛」が苦しみを生む。あるがままを受け入れれば解放される
つまり、サピエンスは 「心の力」 で世界を制覇したけど、その同じ心が 苦しみの源泉 にもなっている。
私たちの最大の武器が、同時に最大の弱点でもある。
なんだかちょっと切ないけど、深い話ですよね… 🌙
📝 今日のまとめ
| ポイント | 内容 |
|---|---|
| 💪 権力の源泉 | 体力ではなく社会的スキル。肉体労働は歴史上つねに下層階級の仕事 |
| 🤝 協力の力 | 赤の他人同士が協力できることがサピエンス最大の武器 |
| 🍩 DNAの罠 | 3万年前の生存本能が、現代の「食べすぎ」を引き起こしている |
| 🧘 苦しみの正体 | 外的な不幸ではなく、心の「渇愛」が苦しみを生む |
| 🔑 解決のヒント | 「何を経験したいか」ではなく「今何を経験しているか」に集中する |
次回予告 🎬
第8回では、「お金ってそもそも何なの? ~最も成功した虚構の物語~」 をお届けします!
なぜ紙切れに価値があるのか? 貝殻や金がお金になった理由とは?
お楽しみに〜! (^o^)/ ✨
このシリーズ記事は、ユヴァル・ノア・ハラリ著『サピエンス全史』を元に、分かりやすく解説しています。原書もぜひ読んでみてくださいね! 📚

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