【問 4】 AがBに対して貸金債権である甲債権を、BがAに対して貸金債権である乙債権をそれぞれ有している場合において、民法の規定及び判例によれば、次のアからエまでの記述のうち、Aが一方的な意思表示により甲債権と乙債権とを対当額にて相殺できないものを全て掲げたものは、次の1から4のうちどれか。なお、いずれの債権も相殺を禁止し又は制限する旨の意思表示はされていないものとする。
ア 弁済期の定めのない甲債権と、弁済期到来前に、AがBに対して期限の利益を放棄する旨の意思表示をした乙債権
イ 弁済期が到来している甲債権と、弁済期の定めのない乙債権
ウ 弁済期の定めのない甲債権と、弁済期が到来している乙債権
エ 弁済期が到来していない甲債権と、弁済期が到来している乙債権
1. ア、弁済期の定めのない甲債権と、弁済期到来前に、AがBに対して期限の利益を放棄する旨の意思表示をした乙債権、イ、弁済期が到来している甲債権と、弁済期の定めのない乙債権、ウ、弁済期の定めのない甲債権と、弁済期が到来している乙債権
2. イ、弁済期が到来している甲債権と、弁済期の定めのない乙債権、ウ、弁済期の定めのない甲債権と、弁済期が到来している乙債権
3. ウ、弁済期の定めのない甲債権と、弁済期が到来している乙債権、エ、弁済期が到来していない甲債権と、弁済期が到来している乙債権
4. エ、弁済期が到来していない甲債権と、弁済期が到来している乙債権
宅建試験 2023年 問4
解答と解説
👋 こんにちは、宅建試験に挑戦する皆さん!宅建大好きたっくんです( ・∀・)つ〃∩ 今日は2023年度の宅建士試験の問4を一緒に解説していきますよ!
正解は選択肢4の「エ」です。なぜこれが正解なのか、詳しく見ていきましょう!
この問題では、貸金債権を相殺する際の条件について問われています。相殺とは、互いに債権を持つ者同士が、その債権を打ち消し合うことを指します。
民法第505条に基づくと、債権の相殺にはいくつかの条件があります。具体的には、相殺を行うためには「弁済期」が到来していることが求められます。つまり、借りたお金を返す期限が来ていない場合、相殺はできないんですよ😉
たとえば、友達に1000円借りていて、友達があなたに500円の借金があるとします。友達が500円を返してくれたとしても、あなたの1000円の借金はまだ返してもらっていないので、相殺はできません。これが「弁済期」が関わるルールです!
各選択肢の詳細解説
選択肢1: ア、イ、ウ
この選択肢の内容は、相殺ができない理由が含まれていますが、すべてが該当するわけではありません。具体的に見ていきましょう。
選択肢2: イ、ウ
こちらも相殺ができない選択肢を含んでいますが、正解ではありません。弁済期が到来している債権が含まれているため、すべてが不正解とはなりません。
選択肢3: ウ、エ
この選択肢も一部正しいですが、選択肢4の方がより正確です。エの選択肢に注目しましょう。
選択肢4: エ
この選択肢が正解です。弁済期が到来していない甲債権と、弁済期が到来している乙債権の組み合わせでは、相殺をすることができません。つまり、相手に返すべきお金の期限が来ていない場合、あなたの借金も相殺できないということです😉
✨ ここがポイント!✨ 相殺には「弁済期」が重要です。相手にお金を返す期限が来ていない債権同士では、相殺はできませんよ!
この問題の重要ポイント
法的根拠
この問題で問われている重要な法律知識は、相殺の条件です。相殺ができるためには、以下の条件を満たす必要があります。
- 両方の債権が相殺を禁止または制限する意思表示がないこと
- 弁済期が到来していること
🎯 これだけは覚えておこう!
- 相殺には「弁済期」が必要
- 両方の債権が相殺を禁止していないこと
類似問題と出題傾向
過去の類似問題
過去の試験でも、相殺に関する問題が出題されることが多いです。特に、弁済期や相殺の条件について問われることが多いので、しっかり確認しておきましょう!
⚠️ こんな問題にも注意!相殺に関する問題では、弁済期の到来や、債権の性質に関する選択肢が出ることが多いので、しっかりとした理解が求められます。
まとめ
🌟 お疲れさまでした!この問題では、相殺の条件について学びましたね。特に、弁済期の重要性が分かったと思います。実務でも、相殺のルールを理解することは非常に大切です!
💪 次の問題も一緒に頑張りましょう!たっくんでした( ・∀・)つ〃∩ また次回も一緒に頑張ろう!
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