dotnet: command not found in Macの解決方法【2025年最新版】

エラーの概要・症状

macOSで.NETを使用しようとすると、ターミナルでdotnet: command not foundというエラーメッセージが表示されることがあります。このエラーは、.NET SDKが正しくインストールされていないか、システムのPATH環境変数に.NETのインストールディレクトリが含まれていない場合に発生します。

具体的には、以下のような症状が表れます：

• ターミナルでdotnet --versionと入力しても、コマンドが見つからないというエラーメッセージが表示される。
• .NETを利用したプログラムのビルドや実行ができない。

このエラーによって、開発環境が整わず、アプリケーションの開発やデプロイができないため、開発者にとって非常に困る事態となります。

このエラーが発生する原因

このエラーが発生する主な原因は次の通りです：

1. .NET SDKの未インストール：dotnetコマンドは、.NET SDKがインストールされていないと利用できません。まずはSDKがインストールされているか確認しましょう。

2. PATH環境変数の設定ミス：.NET SDKがインストールされていても、PATH環境変数に正しいディレクトリが含まれていない場合、コマンドが認識されません。

3. シェルの設定ミス：使用しているシェル（例えば、zshやbash）の設定ファイル（.zshrcや.bash_profile）に誤った設定があると、必要な環境変数が適切に読み込まれないことがあります。

4. インストールの不完全さ：.NET SDKのインストール中に何らかのエラーが発生し、正しくインストールされていない場合も考えられます。

解決方法1（最も効果的）

手順1-1（.NET SDKをインストール）

1. 公式サイトにアクセスし、最新の.NET SDKをダウンロードします。こちらのリンクから入手できます：Microsoft .NET.

2. ダウンロードしたインストーラーを実行し、指示に従ってインストールを完了させます。

手順1-2（PATH環境変数の確認）

1. ターミナルを開き、以下のコマンドを実行して現在のPATHを表示します：

   echo $PATH

1. .NET SDKがインストールされているパス（通常は/usr/local/share/dotnet）が含まれているか確認します。

2. 含まれていない場合、以下のコマンドを使用してPATHを更新します：

   echo 'export PATH=$PATH:/usr/local/share/dotnet' >> ~/.zshrc
   source ~/.zshrc

手順1-3（ターミナルの再起動）

1. 設定を反映させるため、ターミナルを再起動します。

2. 再度、dotnet --versionと入力し、正しく動作するか確認します。

注意点とトラブルシューティング

• .NET SDKのインストール後にPATHの設定が必要です。もし設定後もエラーが続く場合、再度echo $PATHで確認し、他のシェル設定ファイル（例：.bash_profile）にも同様の行がないか確認してください。

解決方法2（代替手段）

もし上記の方法で問題が解決しない場合、以下の手順を試してください：

1. 使用しているシェルを確認します。echo $SHELLで現在のシェルを確認できます。

2. bashを使用している場合は、.bash_profileにPATH設定を追加します：

   echo 'export PATH=$PATH:/usr/local/share/dotnet' >> ~/.bash_profile
   source ~/.bash_profile

1. zshを使用している場合は、.zshrcを確認し、必要に応じて設定を追加します。

2. シェルを再起動し、dotnet --versionで確認します。

解決方法3（上級者向け）

より技術的なアプローチとして、以下の手順を試みることができます：

1. コマンドラインから直接dotnetのパスを確認します：

   which dotnet

このコマンドが何も返さない場合、インストールが正しく行われていないか、PATHが設定されていないことを意味します。

1. 必要に応じて、sudo ln -s /usr/local/share/dotnet/dotnet /usr/local/bin/dotnetを実行してシンボリックリンクを作成します。

エラーの予防方法

1. .NET SDKのアップデートを定期的に行い、最新のバージョンを利用することで、互換性の問題を回避できます。

2. シェルの設定ファイルを定期的に確認し、不要な変更が加わっていないか確認します。

3. 開発環境のバックアップを取ることで、万が一のトラブルに備えることができます。

関連するエラーと対処法

• **node: command not found**：Node.jsがインストールされていない、またはPATHが設定されていない場合に発生します。こちらも同様にPATH環境変数を確認し、必要に応じて設定を行います。
• **python: command not found**：Pythonがインストールされていない場合にこのエラーが発生します。Pythonをインストールし、PATHを設定することで解決します。

まとめ

dotnet: command not foundというエラーは、主に.NET SDKがインストールされていないか、PATH環境変数の設定ミスによって発生します。これらの問題を解決するために、まずはSDKをインストールし、次にPATHの設定を確認することが重要です。これらの手順を踏むことで、スムーズに開発を進めることができるでしょう。今後の開発環境の整備に役立ててください。