Exception Infoの解決方法【2025年最新版】
エラーの概要・症状
Exception Info
というエラーメッセージは、主にAndroidアプリケーションの実行中に発生し、アプリが正常に動作しなくなることを示しています。このエラーは、特にHTTP通信を行う際に、Android 9以降のバージョンでクリアテキストトラフィックが許可されていない場合に発生することが多いです。
ユーザーは、アプリを起動した瞬間や特定の機能を使用しようとした際に突然エラーが表示され、アプリが強制終了することが多いため、非常に困惑します。このようなエラーが発生すると、ユーザー体験が大きく損なわれ、アプリの信頼性にも影響を与えます。
このエラーが発生する原因
Exception Info
エラーの主な原因は以下の通りです。
- クリアテキストトラフィックの制限: Android 9以降、デフォルトでHTTP通信が禁止されています。このため、HTTP経由でデータを取得しようとすると、
Exception Info
エラーが発生します。 -
ネットワークセキュリティ設定の不備: アプリの
AndroidManifest.xml
で適切なネットワークセキュリティ設定が行われていない場合、このエラーが発生します。特に、networkSecurityConfig
が正しく設定されていないと、HTTPトラフィックが許可されません。 -
依存ライブラリの問題: 一部のサードパーティライブラリが古い場合、HTTP通信に関する設定が適切に行われていないことがあります。
-
SSL証明書の問題: HTTPS通信を行う場合、SSL証明書が正しく設定されていないと、通信エラーが発生し、最終的に
Exception Info
が表示されることがあります。 -
アプリの権限設定: アプリがインターネットアクセスの権限を持っていない場合、通信ができずにエラーが発生します。
解決方法1(最も効果的)
手順1-1: ネットワークセキュリティ設定の追加
-
res/xml/network_security_config.xml
というファイルを新規作成します。 -
以下の内容をファイルに追加します。ここでは、
api.example.com
を実際のドメインに置き換えてください。
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<network-security-config>
<domain-config cleartextTrafficPermitted="true">
<domain includeSubdomains="true">api.example.com</domain>
</domain-config>
</network-security-config>
手順1-2: AndroidManifest.xmlの更新
-
AndroidManifest.xml
を開きます。 -
タグ内に以下の属性を追加します。
<application
...
android:networkSecurityConfig="@xml/network_security_config"
...>
- また、以下の権限も確認してください。
<uses-permission android:name="android.permission.INTERNET" />
手順1-3: アプリの再ビルド
- 設定が完了したら、アプリを再ビルドして実行します。
注意点とトラブルシューティング
network_security_config.xml
のパスが正しいことを確認してください。- ドメイン名が正確であることを確認してください。
- エラーが解消されない場合は、キャッシュをクリアして再度試みてください。
解決方法2(代替手段)
手順の説明
もし上記の方法で解決しない場合、以下の手順を試してみてください。
base-config
を使用して、アプリ全体のセキュリティ設定を行います。
<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<network-security-config>
<base-config cleartextTrafficPermitted="true">
<trust-anchors>
<certificates src="system" />
</trust-anchors>
</base-config>
</network-security-config>
この設定は、アプリ内のすべてのHTTPトラフィックを許可します。
解決方法3(上級者向け)
コマンドラインを使用した設定
上級者向けの解決策として、コマンドラインからの設定変更も考慮してください。以下のコマンドを使用して、特定の設定を行います。
adb shell settings put global http_proxy proxy_host:proxy_port
このコマンドでプロキシを設定し、HTTPトラフィックが許可されるようにします。ただし、プロキシ設定は慎重に行ってください。
エラーの予防方法
- **定期的なメンテナンス**: アプリの依存ライブラリやSDKを定期的にアップデートし、最新のセキュリティ設定を適用します。
- **テストの実施**: 新しいバージョンをリリースする前に、必ずテストを実施し、
Exception Info
エラーが発生しないことを確認します。 - **ユーザーからのフィードバック**: ユーザーからのフィードバックを受け入れ、問題が発生した場合は迅速に対応します。
関連するエラーと対処法
- **OutOfMemoryエラー**: 画像をロードする際にメモリ不足で発生するエラーです。この場合、画像をスケーリングすることで解決できます。
- **SSL証明書エラー**: HTTPS通信において証明書が無効な場合に発生します。正しい証明書を使用するか、証明書の検証をオフにすることで解決できます。
まとめ
Exception Info
エラーは、Androidアプリケーションの運用において一般的な問題ですが、上記の手順を実行することで解決できます。特に、ネットワークセキュリティ設定を見直すことが重要です。今後のアプリ開発において、これらのポイントを忘れずに実装し、エラーを未然に防ぎましょう。
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