failed Postmanの解決方法【2025年最新版】
エラーの概要・症状
Postmanを使ってAPIにリクエストを送信している際に、”failed Postman”というエラーメッセージが表示されることがあります。このエラーは、リクエストが正常に処理されないことを示しており、ユーザーはAPIのテストができずに困ることになります。特に、CORS(Cross-Origin Resource Sharing)エラーやSSL(Secure Sockets Layer)関連の問題が原因で発生することが多いです。このエラーが発生すると、APIのエンドポイントにアクセスできず、デバッグや開発が進まないため、非常にストレスとなります。
このエラーが発生する原因
1. CORS設定の不備
CORSは、Webブラウザが異なるオリジン間でリソースを共有するためのセキュリティ機能です。APIサーバーが適切なCORS設定を行っていない場合、ブラウザがリクエストをブロックし、”failed Postman”エラーが発生することがあります。特に、Allow-Originヘッダーが正しく設定されていない場合にこの問題が多発します。
2. SSL証明書の問題
SSL証明書が無効、または期限切れの場合、リクエストが安全に送信されないため、Postmanはリクエストを失敗させます。これは特にHTTPSエンドポイントにアクセスする際に重要です。証明書の問題は、SSLHandshakeExceptionとして知られるエラーを引き起こすことがあります。
3. サーバーの設定ミス
サーバーの設定が誤っている場合、特にポート番号やデータベース接続に関する設定ミスが原因でリクエストが失敗することがあります。たとえば、データベースに接続するためのポート番号が誤っている場合、Postmanはリクエストを処理できません。
4. クライアント側の設定ミス
クライアント側の設定(例えば、Postmanの設定)が誤っている場合も、このエラーが発生することがあります。特に、リクエストヘッダーやボディの設定ミスが原因となるケースが多いです。たとえば、Content-Typeが正しく設定されていない場合、サーバーがリクエストを理解できないことがあります。
解決方法1(最も効果的)
手順1-1: CORS設定の確認と修正
CORS設定を行うためには、まずサーバー側のコードを修正する必要があります。ASP.NET Coreを使用している場合、以下の手順に従ってください。
-
CORSパッケージのインストール
コマンドラインで以下のコマンドを実行します。
Install-Package Microsoft.AspNetCore.Cors -
Startup.csの設定
ConfigureServicesメソッドにCORSサービスを追加します。
csharp
public void ConfigureServices(IServiceCollection services)
{
services.AddCors(); // CORSサービスの追加
services.AddMvc().SetCompatibilityVersion(CompatibilityVersion.Version_2_1);
} -
CORSポリシーの設定
ConfigureメソッドにCORSポリシーを追加します。
csharp
public void Configure(IApplicationBuilder app, IHostingEnvironment env, ILoggerFactory loggerFactory)
{
app.UseCors(options => options.WithOrigins("http://example.com").AllowAnyMethod()); // CORSの設定
app.UseMvc();
}
手順1-2: リクエストの確認
CORS設定が完了したら、Postmanから再度リクエストを送信して、エラーが解消されたか確認します。特に、リクエストヘッダーが適切に設定されていることを確認してください。
手順1-3: 注意点とトラブルシューティング
CORS設定を行ってもエラーが解消しない場合、以下の点を確認してください:
– リクエストURLが正しいか。
– サーバーログにエラーメッセージが出力されていないか。
– 他のセキュリティ設定(例: Firewallなど)がリクエストをブロックしていないか。
解決方法2(代替手段)
CORSポリシーの広域設定
もし特定のオリジンだけでなく、全てのオリジンからのリクエストを許可したい場合、次のように設定できます。
-
Startup.csのCORS設定
csharp
public void ConfigureServices(IServiceCollection services)
{
services.AddCors(options => options.AddPolicy("ApiCorsPolicy", builder =>
{
builder.AllowAnyOrigin().AllowAnyMethod().AllowAnyHeader();
}));
services.AddMvc();
} -
CORSポリシーの適用
csharp
public void Configure(IApplicationBuilder app, IHostingEnvironment env)
{
app.UseCors("ApiCorsPolicy");
app.UseMvc();
}
この設定により、すべてのオリジンからのリクエストを受け入れることができますが、セキュリティの観点から注意が必要です。
解決方法3(上級者向け)
SSL証明書の確認と修正
SSL証明書の問題が原因であると考えられる場合、以下の手順を試みてください:
-
証明書の確認
サーバーで使用されているSSL証明書が有効であることを確認し、必要に応じて新しい証明書を取得してください。 -
PostmanでのSSL検証の無効化
Postmanの設定でSSL証明書の検証を無効にすることができます。これにより、証明書のエラーを回避できます。ただし、本番環境ではこの設定は推奨されません。 -
Postmanの設定を開き、
SSL certificate verificationをオフにします。 -
コマンドラインでの設定
javascript
process.env.NODE_TLS_REJECT_UNAUTHORIZED = "0";
この設定を行うことで、SSL証明書の検証をスキップできますが、セキュリティ上のリスクがあるため、開発環境でのみ使用することをお勧めします。
エラーの予防方法
定期的なメンテナンス
エラーを未然に防ぐためには、定期的なサーバーのメンテナンスが重要です。以下のポイントを確認してください:
– SSL証明書の更新: 証明書の有効期限を確認し、期限切れの前に更新してください。
– CORS設定の見直し: 定期的にCORS設定を確認し、必要に応じて修正します。
– サーバーログの監視: エラーログを定期的に確認し、問題の早期発見に努めます。
関連するエラーと対処法
CORS関連のエラー
CORS設定に関連するエラーが発生した場合、以下のリソースを参照してください:
– “No HTTP resource was found that matches the request URI”
– “Uncaught (in promise) TypeError: Failed to fetch”
これらのエラーは、CORS設定やリクエストヘッダーに関する問題が原因であることが多いです。
SSL関連のエラー
SSL証明書に関連するエラー(例:SSLHandshakeException)が発生した場合、以下の手順を試みてください:
– 証明書が正しくインストールされているか確認する。
– 証明書の有効期限を確認する。
まとめ
“failed Postman”エラーは、主にCORS設定やSSL証明書に関連する問題が原因で発生します。この記事で紹介した手順に従って、適切に設定を行うことで、このエラーを解決することができます。最終的には、定期的なメンテナンスと設定の見直しが、再発防止につながります。エラー解決に成功した後は、APIのテストを行い、正常に動作することを確認しましょう。

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