FAILED (Ubuntu 20.04 using python-build 20180424)の解決方法【20…

FAILED (Ubuntu 20.04 using python-build 20180424)の解決方法【2025年最新版】

エラーの概要・症状

このエラーメッセージは、Ubuntu 20.04環境でPythonをインストールしようとした際に発生するものです。具体的には、pyenvを利用してPythonをビルドする際に、必要なコンパイルモジュールが不足していることが原因で、ビルドプロセスが失敗しています。エラーメッセージには、fatal error: curses.h: No such file or directoryModuleNotFoundError: No module named 'zlib'などが含まれています。

このエラーが発生すると、Pythonのインストールに失敗し、プログラムの実行ができなくなるため、開発環境の構築が行えなくなります。特に、Pythonを使用しているプロジェクトやアプリケーションに依存している場合、非常に困った状況になります。

このエラーが発生する原因

このエラーの主な原因は、Pythonのビルドに必要な依存ライブラリがインストールされていないことです。具体的には、以下の主要な依存関係が不足していることがあります。

  1. cursesライブラリ: curses.hが見つからないエラーは、端末操作やテキストユーザーインターフェイスを提供するためのライブラリが不足していることを示します。これにより、Pythonの_cursesモジュールがビルドできなくなります。

  2. zlibライブラリ: zlibはデータ圧縮に使用されるライブラリであり、Pythonのビルドに必須です。zlibがインストールされていないと、アーカイブや圧縮データを扱うための機能が無効になります。

  3. ffi.h: ffi.hはForeign Function Interfaceのヘッダファイルで、Pythonの_ctypesモジュールをビルドするために必要です。

  4. その他のライブラリ: libbz2-dev, libreadline-dev, libsqlite3-devなども、Pythonのオプションモジュールをビルドするために必要です。これらのライブラリが不足していると、ビルドが失敗する可能性があります。

これらのライブラリは、Ubuntuのパッケージマネージャを通じて簡単にインストールすることができますが、インストールされていない状態でPythonのビルドを実行すると、このようなエラーが発生します。

解決方法1(最も効果的)

エラーを解決するための最も効果的な方法は、必要なライブラリをすべてインストールすることです。以下の手順に従って、必要なパッケージをインストールしてください。

手順1-1(具体的なステップ)

まず、ターミナルを開きます。次に、以下のコマンドを入力して、必要なパッケージをインストールします。

sudo apt update
sudo apt install build-essential curl llvm make wget xz-utils {tk,zlib1g}-dev lib{bz2,ffi,lzma,ncursesw5,readline,sqlite3,ssl,xml2,xmlsec1}-dev

このコマンドは、Pythonをビルドするために必要な基本的な開発ツールやライブラリをインストールします。特に、{tk,zlib1g}-devは、GUIや圧縮機能に必要なライブラリです。

手順1-2(詳細な操作方法)

パッケージのインストールが完了したら、再度Pythonのビルドを試みます。pyenvを使用している場合は、以下のコマンドを実行します。

pyenv install 3.9.4

このコマンドは、指定したバージョンのPythonをインストールします。必要なコンパイルモジュールがすべて揃っていれば、ビルドが成功するはずです。

手順1-3(注意点とトラブルシューティング)

もし再度ビルドに失敗した場合は、エラーメッセージを注意深く確認してください。新たに表示されたエラーがある場合、それに関連するライブラリが不足している可能性があります。その場合は、エラーメッセージに従って必要なパッケージを追加でインストールしてください。

解決方法2(代替手段)

もし、上記の手順で問題が解決しない場合、以下のコマンドを使用して、さらに必要なパッケージを手動でインストールすることができます。

sudo apt-get install make build-essential libssl-dev zlib1g-dev \
libbz2-dev libreadline-dev libsqlite3-dev wget curl llvm \
libncursesw5-dev xz-utils tk-dev libxml2-dev libxmlsec1-dev libffi-dev liblzma-dev

このコマンドは、Pythonのビルドに必要なその他のライブラリをカバーします。これらのライブラリをインストールした後、再度Pythonのインストールを試みてください。

解決方法3(上級者向け)

上級者向けの解決策として、より技術的なアプローチを取ることも可能です。具体的には、Pythonのソースコードを手動でビルドすることができます。この方法は、より詳細なエラーメッセージを得るために役立ちます。

まず、Pythonのソースコードをダウンロードし、解凍します。

wget https://www.python.org/ftp/python/3.9.4/Python-3.9.4.tgz
tar -xvf Python-3.9.4.tgz
cd Python-3.9.4

次に、以下のコマンドを実行してビルドします。

./configure --enable-optimizations
make
sudo make install

この過程で出てくるエラーメッセージを注意深く確認し、必要に応じて不足しているライブラリをインストールしてください。

エラーの予防方法

このエラーを未然に防ぐためには、Pythonをインストールする前に、必要なライブラリをすべてインストールしておくことが重要です。また、Ubuntuのアップデートを定期的に行い、最新のパッケージを維持することも大切です。

さらに、pyenvの公式ドキュメントや、他の開発者が共有しているインストール手順を確認することで、必要なパッケージを見落とすことを防げます。

関連するエラーと対処法

類似のエラーとして、ModuleNotFoundError: No module named 'ssl'ModuleNotFoundError: No module named 'tkinter'などがあります。これらも、同様に必要なパッケージが不足していることから発生します。各エラーに対処するためには、必要なライブラリをインストールしてください。

例えば、以下のように追加のライブラリをインストールする必要があります。

sudo apt install libssl-dev tk-dev

まとめ

このエラーは、Pythonをビルドする際に必要な依存ライブラリが不足していることが主な原因です。適切なパッケージをインストールすることで、ほとんどのケースで解決することができます。エラーメッセージに従って、必要なライブラリをインストールし、再度ビルドを試みることが重要です。次のステップとして、ビルドが成功したら、Python環境の設定や、必要なパッケージのインストールを行い、開発を進めていきましょう。

コメント

タイトルとURLをコピーしました