failed with git on Azure DevOpsの解決方法【2025年最新版】

failed with git on Azure DevOpsの解決方法【2025年最新版】

エラーの概要・症状

Azure DevOpsでGitを使用しているときに、”failed with git on Azure DevOps”というエラーメッセージが表示されることがあります。このエラーは、リポジトリへのコミットやプルの操作中に発生することが多く、開発者にとっては非常に煩わしい問題となります。

このエラーが発生すると、ソースコードの変更をリモートリポジトリに送信できなくなり、チーム全体の作業が停滞してしまうことがあります。特に、CI/CDパイプラインが設定されている場合、このエラーはプロジェクトのデリバリーにも影響を及ぼします。

具体的には、以下のような症状が見られます:

  • コミットやプルを試みるとエラーが発生し、操作が中断される。
  • Gitの認証に失敗するメッセージが表示される。
  • リポジトリの不整合が発生し、過去のコミットにアクセスできない。

これらの問題に直面すると、開発者はどのように対処すればよいのか分からず、ストレスを感じることが多いです。そこで、以下の解決方法を紹介します。

このエラーが発生する原因

“failed with git on Azure DevOps”エラーは、主に以下の原因によって発生します。

  1. .vsフォルダーがコミットされている:Visual Studioで作成される.vsフォルダーは、ローカルの設定情報が含まれており、通常はリモートリポジトリにコミットする必要がありません。このフォルダーがコミットされてしまうと、ロックエラーが発生することがあります。

  2. SSHキーの設定ミス:Azure DevOpsにSSH経由で接続する際に、SSHキーが正しく設定されていないと、認証に失敗します。この場合、”Public key authentication failed”というエラーメッセージが表示されます。

  3. Gitの認証情報の不整合:Gitの認証情報が正しく設定されていないと、リモートリポジトリへのアクセスが拒否されることがあります。特に、Credential Managerを使用している場合は、設定を見直す必要があります。

  4. サブモジュールの設定ミス:プロジェクトがサブモジュールを含んでいる場合、サブモジュールのチェックアウトが正しく行われていないと、エラーが発生することがあります。

  5. CI/CDパイプラインの設定不備:CI/CDの設定が不完全だと、プルリクエストが正しく処理されず、エラーが発生することがあります。

これらの原因を理解することで、適切な解決策を見つけることができます。

解決方法1(最も効果的)

手順1-1(具体的なステップ)

  1. Azure DevOpsのリポジトリ設定にアクセスします。

  2. Team Explorerウィンドウから「Settings」を選択します。

  3. 「Repository Settings」を選択します。

  4. 「Ignore File」セクションで「Add」をクリックします。

  5. .vsフォルダーを.gitignoreファイルに追加します。

手順1-2(詳細な操作方法)

具体的には、リポジトリのルートディレクトリに.gitignoreというファイルを作成し、以下の行を追加します:

.vs/

この設定により、.vsフォルダーがGitによって追跡されなくなり、コミット時のロックエラーを防ぐことができます。GitHubの公式の.gitignoreテンプレートを参考にすることも有効です。テンプレートは以下のリンクから確認できます:GitHubの.gitignoreテンプレート

手順1-3(注意点とトラブルシューティング)

  • .gitignoreファイルを作成した後、既にコミットされた.vsフォルダーは手動で削除する必要があります。次のコマンドを実行して、キャッシュから削除します:
  • git rm --cached -r .vs/*
  • 他のブランチにもこの変更を適用するため、同様の手順を繰り返すことをお勧めします。

解決方法2(代替手段)

この方法が効果がない場合や、他のエラーが発生した場合は、以下の手順を試してみてください。

  1. SSHキーが正しく設定されているか確認します。~/.ssh/configファイルに以下の設定を追加します:
Host ssh.dev.azure.com
  IdentityFile ~/.ssh/[your private key file]
  1. chmod 0400 ~/.ssh/configコマンドを実行して、設定ファイルのパーミッションを修正します。

  2. Gitの認証情報をクリアして、再度認証を行います。

以下のコマンドを実行して、Credential Managerの設定を確認します:

git config --global credential.helper manager-core
  1. 最後に、リモートリポジトリに対してプルまたはフェッチを実行して、エラーが解消されたか確認します。

解決方法3(上級者向け)

上級者向けの解決策として、コマンドラインを使用して直接設定を変更する方法があります。

  1. Azure DevOpsのパイプライン設定にアクセスします。

  2. YAMLビルドを使用している場合、以下の設定を追加します:

steps:
- checkout: self
  submodules: true

この設定により、サブモジュールのチェックアウトが有効になり、ビルド時に必要な依存関係が正しく取得されるようになります。

エラーの予防方法

このエラーを未然に防ぐためには、以下の予防策が有効です。

  • **定期的に.gitignoreを確認**:プロジェクトに新しいファイルが追加されるたびに、.gitignoreファイルを更新し、不要なファイルがコミットされないようにします。
  • **SSHキーの管理を徹底**:SSHキーが正しく設定されているか定期的に確認し、必要に応じて更新します。
  • **CI/CDパイプラインの設定を見直す**:新しい機能を追加するたびに、CI/CDの設定が正しいか確認し、必要に応じてテストを実施します。

関連するエラーと対処法

他にも、Azure DevOpsで発生する可能性のあるエラーには、以下のようなものがあります。

  • **”fatal: Authentication failed”**:このエラーは、Gitの認証情報が不正確な場合に発生します。Credential Managerの設定を確認することで解決できます。
  • **”Public key authentication failed”**:SSHキーが正しく設定されていない場合に発生します。SSHキーの設定を再確認し、適切なパーミッションを設定します。

まとめ

Azure DevOpsでの”failed with git”エラーは、さまざまな原因によって発生しますが、正確な手順を踏むことで解決可能です。特に、.vsフォルダーの管理とSSHキーの設定が重要になります。エラーが発生した際は、まずはこれらのポイントを確認し、適切な対処を行いましょう。次のステップとしては、定期的なメンテナンスを心掛け、エラーの再発を防ぐことをお勧めします。

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