Swift: Have a timeout for async/await functionの解決方法【2025年最新版】
エラーの概要・症状
Swiftで非同期処理を行う際に、
async/await
を使用しているときに「Have a timeout for async/await function」というエラーメッセージが表示されることがあります。このエラーは、非同期処理が予期せず長時間実行されてしまい、タイムアウトが発生することを示しています。
特に、APIからのレスポンスを待っているときや、外部リソースにアクセスしているときにこのエラーが発生することが多いです。
ユーザーは、アプリケーションがフリーズする、または無反応になるという問題に直面し、最終的にはアプリケーションを強制終了しなければならない場合があります。このエラーは、特にユーザーエクスペリエンスに対して悪影響を及ぼすため、迅速な解決が求められます。
このエラーが発生する原因
このエラーの主な原因は、非同期処理が完了する前に呼び出し元が応答を待ち続けることです。以下に、具体的な原因を挙げます。
- ネットワーク遅延: API呼び出しや外部リソースへのアクセスが遅れている場合、非同期関数が完了しないことがあります。このような場合、タイムアウトを設定することが重要です。
デッドロック: 非同期処理が相互に待機状態になり、その結果タスクが実行できない場合、デッドロックが発生することがあります。
不適切なエラーハンドリング: ネットワークエラーやリソースの未応答に対して適切に処理を行わないと、非同期関数が終了しないことがあります。
スレッドプールの枯渇: 非同期関数がスレッドプールを使いすぎると、他のタスクが実行できなくなることがあります。これにより、タイムアウトが発生してしまいます。
解決方法1(最も効果的)
手順1-1(非同期関数にタイムアウトを追加)
- まず、非同期関数にタイムアウト機能を追加します。次のコードを参考にしてください。
func search(withTimeoutSecs: Int) async throws -> ResultEnum {
let fetchTask = Task {
let taskResult = try await search()
try Task.checkCancellation()
return taskResult
}
let timeoutTask = Task {
try await Task.sleep(nanoseconds: UInt64(withTimeoutSecs) * NSEC_PER_SEC)
fetchTask.cancel()
}
do {
let result = try await fetchTask.value
timeoutTask.cancel()
return result
} catch {
return ResultEnum.failed(NetworkError.timeout)
}
}
このコードでは、指定した秒数の後にfetchTask
をキャンセルするtimeoutTask
を作成しています。
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